ファッション
連載 本明秀文のノットスニーカーライフ

本明秀文の“ノット”スニーカーライフ「“MADE IN CHAINA”の行方」

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アトモスの創業者・本明秀文さんの独自の目線と経験から、商売のヒントを探る連載。トランプ関税の波紋は、アメリカ国民の生活にも直撃している。中国からのコンテナ船が西海岸の港に届かなくなり、庶民の生活を支えるディスカウントスーパーの棚から商品が消えつつある。安価な製造拠点としての中国の優位性と、抜け道を模索するサプライチェーン──、スニーカーやアパレルに未来はあるのか。僕たちの足元に広がる影響とその裏にあるリアルを、本明さんが語る。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月19日号からの抜粋です)

本明秀文(以下、本明):トランプ政権による関税の影響で、中国からアメリカ西海岸へのコンテナ船の出港数が大幅に減少している。通常、中国からの貨物は、輸入品の玄関口であるロサンゼルス港やロングビーチ港で荷揚げされるけど、キャンセルが相次いでいる。その結果、ウォルマートやターゲットみたいなディスカウントスーパーの棚に商品が並ばない事態が発生し、日用品や食料品を低価格で購入していた庶民が特に困っている。僕も今、フィギュアを中国で製造しているんだけど、ベトナム工場と比べると中国工場の方が安く作れる。安価な製品はなかなか代替が利かないのが現実なんだよね。

──スニーカーも本来は、庶民が日常で履く大衆的なものですよね。

本明:そうだね。そのスニーカーも、各メーカーが生産調整を始めて、再起を図っていたところだった。コロナ禍で在庫過多に苦しめられたけど、業界内では「あと1年半ぐらいで回復するのでは」と言われていたのに、今度はトランプ関税で再び打撃を受けている。ただ、スポーツメーカーもバカじゃないから、中国やベトナム、インドネシアで生産したスニーカーをアメリカに輸出せず、ヨーロッパやアジア市場で売ろうとしている。メーカーも困るけど、インフレが進行して一番困るのはアメリカの庶民だよね。

──洋服の場合、海外で素材を調達し製造したとしても、最終工程(タグ付けや検品など)を日本で行えば、「日本製」と表記されると聞きます。諸条件はあるでしょうが……。それでいうと、中国で製造した商品を日本などで仕上げてからアメリカに輸出した場合、どう扱われるんでしょうか?

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