ファッション

【2026年バレンタイン】ショコラの祭典がスタート! 高島屋の「タカシマヤ アムール・デュ・ショコラ 2026」の注目ポイントは?

高島屋は、1月13〜2月14日まで、年に1度のショコラの祭典である「タカシマヤ アムール・デュ・ショコラ 2026」を開催する。店頭に100以上、オンラインストアで最大400以上のブランドが一堂に集結。日本初上陸ブランドをはじめ、本イベントのためだけに作られたショコラや、代替カカオ素材と有名ブランドのコラボレーションなど、今年も注目のラインアップがそろう。人気メゾンのパティシエによる実演で、ドリンクとのペアリングを楽しめる「アムール デセール サロン」は、今年も日本橋店と新宿店で実施。さらに来場者自身がカカオ豆を砕く体験や、カカオのテイスティングなどその魅力を楽しむ「アムールカカオサロン」を、新宿店で1月23〜25日までの3日間限定で開催する。

売り上げ伸長を牽引する4ジャンル

毎年開催されるアムール・ドゥ・ショコラだが、近年は自分のためにご褒美としてこの時期だけの特別なチョコレートを楽しむイベントと捉える客層が増えている。チョコレートの価格も前年比で約10%上がっているが、売り上げは伸長傾向にあるという。「2025年のアムール・ドゥ・ショコラは、店頭売り上げが大きく伸び、バレンタイン商戦全体として対前年比で約10%売り上げがプラスとなった。背景として、実際に手に取って納得して購入したいというニーズや、パティシエたちの実演提供する『アムール デセール サロン』が非常に好調など、会場でイベント自体を楽しむ傾向にあった。26年は昨年比で+5%を目標としている」と松宮香織バイヤー(高島屋食品部課長)。

今年販売するチョコレートは、大きく4つの柱を立てて展開する。1つ目は、毎年注目度の高い日本初上陸ショコラ。2つ目は、昨今話題となっているカカオショックの影響を鑑みた、代替カカオ素材を用いたチョコレート。3つ目は、近年ますます商品の幅が広がる柑橘を組み合わせたチョコレート。そして4つ目は、プチプライスで個包装、気軽に皆で楽しめるチョコレートだ。

1.注目の初上陸ショコラ

日本初上陸の海外ショコラティエによるチョコレートは、毎年非常に人気が高いという。今年も松宮バイヤーによる粘り強い交渉が実を結び、選りすぐりが並ぶ。現地で販売されているものをそのまま提供するのではなく、日本で馴染みのある素材を用い、ショコラティエと一緒に高島屋のためだけのフレーバーを作り、今回だけのスペシャルなチョコレートを詰め合わせた。

米ロサンゼルス発の人気ショコラティエ、ヴァレリー氏が手がける「ヴァレリー コンフェクション」では、ザクザクとした食感が楽しいトフィーが魅力。中でも日本らしい味わいを感じさせる黒胡麻が合わさり、噛むたびに香ばしさが口の中に広がっていく。「グラーズ ラ・ショコラトリー」では、アールグレイと緑茶のガナッシュを用いたプラリネを展開。お茶特有の苦味という和のエッセンスを、複雑で甘美なショコラの味わいへと昇華させている。

また、LVMH初のホテル「シュヴァル・ブラン・パリ」でパティシエを務めるマキシム・フレデリック氏は、自身の店「プランクール」のプラリネ詰め合わせを、今回のための特別なショコラセレクションとして提供。そば茶とバニラキャラメルを合わせたものや、高島屋のためのオリジナルプラリネにキャラメルを重ねたケーキ型のショコラなどがセットされている。そしてブルガリアの首都ソフィアにあるパヴェル・パブロフ氏が手がける「ラ・フェーヴ」は、ブルガリアならではのヨーグルトのプラリネや、東欧の名物であるサンフラワーシードを用いたものなど、ここでしか手に入らない味わいを提供する。

2.代替カカオ「アノザ M」で作られたカカオレスチョコレート

世界的な供給不安や価格高騰が起きているカカオ豆の現状を踏まえ、ここ数年代替カカオと呼ばれる素材による製菓の模索が活発に。今回高島屋では、不二製油が2025年3月に販売をスタートした代替カカオ「アノザ M」を用いて、有名ショコラティエとコラボレーションし、ミルキーな味わいの4つのカカオレスショコラが誕生した。開発を手掛けた石渡暁之不二製油チョコレート事業本部チョコレート開発部第一課課長は「アノザ M」誕生までを振り返る。

「日本のお客さまは、味わいに敏感。食べていただく時に納得した味となるよう、材料の選定や配合に時間を要し、最終的にキャロブ(イナゴ豆)とエンドウ豆と植物油脂のブレンドに落ち着いた。はじめは大豆でも試みたが、きなこのような風味が強く、日本人に馴染みのある素材だけにチョコレートとは異なるイメージを持たれてしまうと感じ検討を重ねた。試行錯誤を経て、自信を持ってお勧めできる、コーヒーのような風味やナッティーな味わいを持ち、ミルクチョコレートと同じような満足感を得られる味に完成したと思う。「アノザ M」は、ミルクチョコレートの味わいなので、今後、ショコラティエの皆さんから問い合わせをいただく、ダークチョコレートの開発にも挑戦したいと考えている。カカオ豆にも色々な産地があるように、代替カカオに様々なバリエーションがあると、カカオレスチョコレートがますます広がると考えている」。

今回4つのブランドが「アノザ M」を用いてアムールドゥショコラのために製品を開発。「トシ・ヨロイヅカ」は、「アノザ M」がもつナッティーな香ばしさを生かしたプラリネとバニラを使用しトリュフに。ミルクとヘーゼルナッツの2つに、それぞれに合うブランデーのほのかに香らせ口溶けまろやかなショコラに。「メゾンショーダン」は、ブランドを代表する製品のパヴェ(パリ本店前の石畳みをイメージ)を「アノザ M」で制作した。コーヒーのような風味を生かして、コーヒーテイストに仕上げている。口の中で瞬く間に溶けてゆくまろやかなショコラに。「アノザ M」にオリジナルのキャラメルのような甘さが特徴のオリジナルブレンド紅茶のミルクティーガナッシュを合わせたチョコレートバーを開発した「モンサンクレール」、そして 「アノザ M」にキャラメリゼしたアーモンドやクッキーを入れてザクっとした食感を実現したのは「コウベ チョコ」。どれもカカオを使ってないとは思えないようなチョコレートらしい味わいを実現している。

3.ショコラと柑橘のマリアージュ

オレンジをチョコレートでコーティングしたオランジェットに代表されるように、柑橘とチョコレートの組み合わせは長く愛されてきたショコラだ。「ピールの厚切りや輪切りなどカットの仕方もさまざまで、柑橘の種類も産地も広がっている。そこにさまざまなチョコレートを掛け合わせることで商品数も豊富なことから選ぶ楽しみや食べ比べる楽しみが広がることが人気の理由」と松宮バイヤー。中でも、輪切りのイタリア産オレンジに5種のチョコレートをかけたアソートタイプが楽しい「ラ ペーニャドゥルセ」は、砕いたピスタチオやバスク塩などがトッピングされ、食感にもバリエーションが加わっている。また、定番人気のショコラティエである「ピエール・エルメ・パリ」からもこの時期だけの特別なオランジェットが登場。スペシャルパッケージでミルクとビターの2つの味わいを楽しめる限定ショコラだ。そして個包装が嬉しい「モンロワール」はココアパウダーで仕上げたものなど、色々なショコラが勢ぞろいする。

4. 選べるプチプライスが楽しいショコラ

前年比で製品単価も平均10%程度上がっている中、価格を抑えたショコラも取りそろっている。特にフレーバーが豊富で個装され1点から購入可能であるため、予算の中で色々なタイプのチョコレートを選びたい人におすすめだ。「ジャパンジュース」は30種の国産柑橘を用いたオランジェットが勢ぞろいし、柑橘による食べ比べを存分に楽しめる。チョコを楽しむ変化球として濃厚なブラウニーを1点から用意するのは「ファットウィッチニューヨーク」。絵柄の可愛らしさや、さまざまな食感やフレーバーを使ったサークル型チョコレートの「ベルアメール」。そして、高島屋限定のチョコレートバーは「リシャール」のもの。さまざまなパッケージや風味をセレクトしている。

人気パティシエが目の前に!「アムール デセール サロン」

チョコレートの販売のほかに、高島屋のバレンタインを盛り上げるコンテンツとして定着しているのが、「アムール デセール サロン」だ。人気パティシエが目の前のカウンターでデセールやパフェを仕上げ、ドリンクとのペアリングを提供する。今年は7人のパティシエが3日間ずつ、嗜好を凝らしたデセールを提供する。今年はパティスリーに限らずレストランのシェフパティシエも登場。「Dining33」の浅井拓也氏がスペシャルなデセールである「ソンポーソンカカオ」について語った。

カカオ豆に見立てた飴細工の中にシャンティショコラやクレームショコラトンカや浅井氏の地元で青森産カシスのコンポート、グラスショコラを閉じ込めたものに、オリジナルカクテルをペアリング。「飴細工によるカカオ豆の中で、幾つもの食感や味わいを楽しんでいただくデザートですが、イートインならではの見せ場として、飴を膨らませる工程を目の前でご覧いただきます。お店では、チョコレートを頻繁に使うわけではないので、バレンタイン時期にこの会場でしか食べられない一品に仕上げました」。

ほかにも、高島屋バイヤーが注目するショコラブランドや、チョコレートだけではなくサブレなどの焼き菓子を組み合わせたお菓子系ショコラを拡充したりと、本イベントに訪れることでショコラが持つ魅力に存分に浸れる強力なラインアップがそろえられている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

売り上げでも知名度でもない、熱狂を生むブランドの条件とは 世界のデザイナーズブランド最前線

「WWDJAPAN」1月19日発売号では、「熱狂を生む世界のデザイナーズブランド」を特集します。世界各国のファッション・ウイークを取材する記者たちが、「いま、面白い」と感じるブランドを掘り下げました。キーワードは、「エモーショナル・コネクション」。売り上げ規模や知名度では測れない、感情的で本質的なファンコミュニティーを築き上げているブランドたちに光を当てました。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。