サステナビリティ

アシックスがESG体制を強化、「ブースト・サステナビリティ」システムを導入

アシックス(ASICS)はこのほど、ブースト(Booost)社が提供する統合基幹業務システム、ブースト・サステナビリティ(booost Sustainability)をグローバルで導入したと発表した。

ブースト・サステナビリティは、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)、CSRD(企業持続可能性報告指令)、SSBJ(サステナビリティ開示基準)といったグローバルや地域別、国別でのサステナビリティ関連情報の開示基準に準拠。環境、社会、ガバナンス(ESG)などの1200以上のデータポイントに対応した関連情報の収集、集計を自動化し、リアルタイムでのモニタリングを可能にする。2025年9月時点で、世界92カ国以上、19万2000拠点で導入が進んでいるという。

アシックスは今回の導入により、グループ会社を含むグローバル拠点および一部サプライヤーの関連情報を効率的にマネジメントし、高度な情報開示や製品およびコーポレートレベルでの分析や改善を推進する方針だ。

近年、国内外ではサステナビリティ関連情報の制度開示が一層求められている。さらに、エコデザイン規則(ESPR)やデジタルプロダクトパスポート(DPP)といった制度導入により、製品やサービスのカーボンフットプリント(CO₂排出量)の提示を義務づける動きが拡大。企業にはサプライヤーを含むバリューチェーン全体での算定・削減努力が求められている。アシックスの井上聖子サステナビリティ部部長は「情報開示の要請は年々高まっており、適切な環境下での効率的なデータマネジメントおよび開示の早期化が求められている。エンタープライズ上場企業にも多く採用された実績などを踏まえ、ブースト社をパートナーに選定した」とコメントした。

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