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ブライアン・イーノがパレスチナのためにチャリティーコンサートを開催 日本でも9月18日午前3時にYouTubeでライブ配信

現地イギリス時間の9月17日19時(日本時間9月18日午前3時)に、ロンドンの「OVO アリーナ・ウェンブリー」で、ブライアン・イーノ(Brian Eno)が主催するチャリティーコンサート「Together For Palestine(トゥギャザー・フォー・パレスチナ)」が開催される。

このコンサートは、ブライアン・イーノの声がけで集まったデーモン・アルバーン(Damon Albarn)、ジェイムス・ブレイク(James Blake)、ジェイミー・エックス・エックス(Jamie xx)、サンファ(Sampha)、キング・クルール(King Krule)、ホット・チップ(Hot Chip)、リナ・サワヤマ(Rina Sawayama)らが、パレスチナのアーティストたちと共演し、音楽を通じて連帯と希望を示す。

イベントのチケットが即完したことを受け、Brian EnoのYouTubeチャンネルからライブ配信が行われることも決定した。

本イベントのチケット収益(手数料を除く100%)は、英国のチャリティー団体 Choose Love に寄付され、パレスチナ現地で人道支援を行うパレスチナ主導の団体に全額届けられる。今回の寄付は、Taawon、Palestine Children’s Relief Fund、Palestine Medical Relief Society といった、危機の最前線で活動する団体を支援することを目的としている。

以下、ブライアン・イーノのコメント。

私はこれまで50年以上にわたり、幸運にも世界で最も素晴らしいアーティストたちと仕事をしてきました。しかしその間、私たちの多くがパレスチナについて沈黙し続けてきたことを後悔しています。その沈黙はしばしば恐怖から生じていました。発言すれば反発を招き、扉が閉ざされ、キャリアが終わってしまうかもしれない――そんな現実的な恐怖です。

けれども今、その状況は変わりつつあります。一部のアーティストや活動家が道を切り開いてくれたおかげでもありますが、何よりも現地で起きていることが、もはや無視できないほど明らかになってきたからです。

私たちがガザで目撃していることは、謎でもなければ、「理解が難しい」とされる対立する物語のぼやけた集合でもありません。アムネスティ・インターナショナルや国境なき医師団といった数多くの非党派組織がそれをジェノサイドと呼んでいる以上、道徳的な一線ははっきりしています。

私たちはもう沈黙を続けることはできません。だからこそ私は「Together for Palestine」の開催に協力しています。音楽と省察と希望のための一夜、それが9月17日にOVO Arena Wembleyで行われます。

私は心から、この夜がアーティストたちにとって勇気を示す瞬間になると信じています。心にある真実を語ることこそ、私たちがアーティストに託すべき役割だからです。ステージの上でも、世界各地からの映像を通してでも、私たちが共に立ち上がり「もうこれ以上は続けられない」と声をあげる機会なのです。

共に行動することで、ガザの家族にとって切実に必要とされている支援のために、何百万もの資金を集めることができます。寄付のすべては、紛争地で活動する現地の人道支援者をサポートする英国の慈善団体「Choose Love」を通じて、パレスチナのパートナーに届けられます。

しかしこれは単なる資金集めではありません。これはパレスチナの人々に向けた愛と連帯のメッセージです。彼らが忘れ去られていないことを伝えるものです。

私たちは彼らを見ています。彼らの声を聞いています。そして、たとえ遠く離れていても、私たちは人類すべてと同じように深くつながっているのです。

どうか9月17日にご参加ください。
Together, for Palestine

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