
寅さん、伊丹十三、はたまたパンツェッタ・ジローラモ。一流のオジさんたちにはスタイルがある。クラシックが似合う渋さがオジさんの魅力とも言えるけど、自称ストリートオジさんであるアラフォーの僕は、やっぱり「シュプリーム(SUPREME)」やスニーカーが大好きだ。「ストリートとは若さだ」と誰かは言うかも知れないが、オジさんだって、ストリートウエアを着たい。コロナがすっかり明けて、4年ぶりにNYに来た。今NYには、オジさんの着たいストリートウエアがある。というわけで、自分のスタイルに合うNYの店を独断と偏見でご紹介。(この記事は「WWDJAPAN」2023年7月10日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
「エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)」
世界中のオジさんがその動向に釘付け
「NB」クリエイティブ・ディレクターの店
ソーホーのマルベリーストリートに構えるニューヨーク発「エメ レオン ドレ」は、今ストリートオジさんたちを一番熱狂させているブランドと言っても過言ではない。創設者のテディ・サンティスは、2021年に「ニューバランス(NEW BALANCE)」史上初のクリエイティブ・ディレクターに就任した話題の人物。「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」のような90年代の古き良きアメリカを彷彿とさせる店内に、バスケットボールや“エア ジョーダン1”などをディスプレー。スポーツやヒップホップから着想を得て、素材にこだわったアイテムが揃う。しかも、スタッフもめちゃくちゃかっこいい。日本未上陸なので、これだけでNYに行く価値あり!隣は系列の「カフェ レオン ドレ」になっており、買い物ついでのスイーツもおすすめ。
「ノア(NOAH)」
「ノア」チームのゆるい雰囲気がGOOD
洋服もインテリアも心地よい店内
「エメ レオン ドレ」と同じ通りにある「ノア」。4年ぶりに覗くと、店内が2倍に拡張してラインアップも豊富に。クリーンな雰囲気で、ソファーでくつろぎながら談笑するクルー(スケートチーム?)の姿もまさにグッドバイブス。「ノア」は日本にもあるけど、そんなカジュアルな雰囲気を楽しみたいならやっぱり旗艦店に行くべきだ。日本では完売している「アディダス(ADIDAS)」や「プーマ(PUMA)」のコラボアイテムも手に入りやすいかも。
「エリック エマニュエル(ERIC EMANUEL)」
目利きが好むバスケショーツ
行列で入店困難な旗艦店
日本では「ニューエラ(NEW ERA)」とのコラボキャップの方が有名だが、本場ではスポーツジャージーのイメージが強い。数年前に「RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)」が目利きの早さでバスケショーツを別注していたが、現在も日本には未上陸(並行輸入はあるかも)。ソーホーの店はかつて「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」が入居しており(現在は移転)、デビュー前のキッド・カディも働いていた伝説の場所。実は行列がすごくて、時間がなかったため入店できず……。店内の様子はインスタグラムからどうぞ。
「センチュリー 21(CENTURY 21)」
掘り出し物が必ず見つかる!
ニューヨークNO.1オフプライスストア
コロナ禍で全店が閉店した老舗オフプライスストア「センチュリー21」がこの春、マンハッタンに帰ってきた。場所はグラウンド・ゼロのすぐ近く。同店はオフプライスストアには珍しく「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」から下着まで、デザイナーズブランドが豊富にそろう。もちろん、われわれオジさんたちが大好きなラグジュアリーストリートもラインアップ。価格は全て40〜65%オフ(円安じゃなければもっと嬉しい)。バッグ&アクセサリー、ウィメンズ、メンズの3フロア構成で、各階が見渡せるぐらい広い。行けば2〜3時間はいられそう。掘り出し物が見つかるぞ!