ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

Z世代がサステナより理解している(かもしれない)モノ【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年06月19日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

最近、「Z世代は、サステナビリティよりもジェンダーの在り方に関心があるのでは?」と思っています。冒頭で前置きしておきますが、本日のお手紙は、とっても大きな主語の話です。無論例外もたくさんありますが、そんな印象を抱く機会が増えています。

時節柄、全国の学校で教壇に立たせていただいています。大体春から夏にかけてのセミナーで話をするのは、自分自身のファッションやビューティへの向き合い方。私事ですが、右の耳があんまり聞こえなかったり、前職では新聞社の社会部員として“社会のひずみ”に思いを馳せる機会が多かったり、留学先のアメリカでは当然人種的に少数派だったり。どちらかといえばマイノリティであることを意識しながら生きてきたフシがあり、だからこそ社会とファッション・ビューティを関連づけて考えているんです、なんて自己紹介をしています。

自己紹介の中でもう一つ、自分がマイノリティであることを強く自覚しているエピソードとして軽く触れるのは、セクシャリティの話です。最近は心的プレッシャーもほとんど感じず「セクシャル・マイノリティでもあるので〜」と話しますが、学生は正直誰も、な〜んにも驚きません(多分w)。驚いているのかもしれないし、私が話し始めた瞬間「だろうね」って思ったのかもしれませんが、本当にリアクションがないんです。もう少し上の世代に向けた場面では、私もちょっと勇気を出しているし、その瞬間は聞いてくださる方も視線をあげて私を再度見ている気がします。こんな経験から、若い同僚とのおしゃべりから、そして下のリンクで紹介する記事などから、「若い世代は、ジェンダーの在り方に柔軟だな」と思うようになりました。

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