米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。A+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、C-、D+、D、D-、そしてFAIL（失格）の13段階評価で格付けし、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ！
第43回は、キム・カーダシアン（Kim Kardashian）、リアーナ（Rihanna）、レディー・ガガ（Lady Gaga）、アンジェリーナ・ジョリー（Angelina Jolie）、ビヨンセ（Beyonce）、エズラ・ミラー（Ezra Miller）、ミシェル・オバマ（Michelle Obama）、ルピタ・ニョンゴ（Lupita Nyong’o）が登場。過去10年間のアイコニックなレッドカーペット・スタイルを集めた今回のファッションチェックは、今までにない高評価のオンパレード⁈
Kim Kardashian
これはキムの10年間を象徴するスタイルに違いない。「ジバンシィ（GIVENCHY）」の花柄のマタニティードレスを着用して登場した2013年の「メットガラ（MET GALA）」デビューで、彼女の地位は不動のものとなった。イギリスの片田舎の家にあるサイドテーブルと見比べてしまいそうになるドレスに、ネット上は騒然としたものだ――ちなみに、われわれもその意見には大いに賛同する。
Rihanna
レッドカーペットの常連となったリアーナは、このときにファッションリーダーとしての地位も確立した。中国人デザイナーのグオ・ペイ（Guo Pei）をアメリカに招いて長く引きずる黄色い豪華なガウンをデザインさせたが、オーバーサイズのオムレツみたいだと揶揄もされた。でもいつか、このオムレツをブランチのメニューに注文したいものだね。
Lady Gaga
ビーガンの人は自宅待機していた方がいい。2010年に大きな注目を集めた“ミートドレス”は、ビーガンが増えた今の時代には少し失敗かもしれない。しかし、ガガのレッドカーペット上でのリスクを物ともしない悪ふざけの始まりがこのファッションであることは確かだ。
Angelina Jolie
大物アンジェリーナ・ジョリーのレッドカーペット・スタイルに不足はないが、脚をさらす“レッグドレス”として有名になったこのスタイルによって、レッドカーペット用ドレスに独自のジャンルが確立された（もちろんこのポージングは欠かせない）。まねをする人が後を絶たないが、本物を超える人はまだいない。
Beyonce
この10年間のレッドカーペットでたしかなトレンドのひとつと言えるのが“ネイキッドドレス”だ。本当に多くのセレブリティーがこのようなドレスを着てきたが、「ジバンシィ（GIVENCHY）」を着たビヨンセほどの成功例はひとりもいない。ドレスの装飾と透明性のバランスを取ることは、単純に肌をさらすということではなく、女性の肉体美を強調しながらも職人技を見せつけるということだ。
Ezra Miller
2010年代になるとレッドカーペット上の男性たちが性別にとらわれないファッションを披露し始めたが、ミラーはその筆頭といえる。ファッションに対して恐れを知らないミラーは、「モンクレール（MONCLER）」のユニークなダウンコートに黒いリップを塗った修道士のようなスタイルで登場し、記憶に残るレッドカーペット・スタイルを披露した。
Michelle Obama
ミシェルは夫の在任期間中に、自由の国の最強のリーダーのパートナーが、ファッションを通じて自信を持ち、モダンであり続けることができるということを実によく体現した。「ヴェルサーチェ（VERSACE）」のゴールドのドレスでとてもクールで新しい雰囲気を保ちつつ、時を感じさせないエレガントなスタイルを完成させている。
Lupita Nyong’o
キャリアアップするためにレッドカーペットを使うという古典的手法のような振る舞いだが、それをこの10年間でニョンゴほどうまくやってのけた者はいない。
