米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。A+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、C-、D+、D、D-、そしてFAIL（失格）の13段階評価で格付けし、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ！
第42回は、ティモシー・シャラメ（Timothee Chalamet）、アリシア・キーズ（Alicia Keys）、ヤング・サグ（Young Thug）、ジョン・ボイエガ（John Boyega）、デイジー・リドリー（Daisy Ridley）、ザ・ウィークエンド（The Weeknd）、シャーリーズ・セロン（Charlize Theron）、ニコール・キッドマン（Nicole Kidman）が登場。ティモシー・シャラメのピンクのスーツには高評価が与えられた一方で、「銀河系のはるか彼方で結婚を誓う」「全部一緒にすると全てが台無し」など低評価も目立った今回のファッションチェック。判定はいかに？
Timothée Chalamet
ファッション界の“イット（It）”ボーイは、ボディーを斜めに横切るディテールが印象的なピンクのやわらかなスーツに身を包み、タキシード群の中で一際目立っていた。今冬の最新のトレンドはクロップドパンツなのだろうか？艶のあるウエスタンブーツも？早速チェックしなければ。シャラメの影響力は大きすぎる。
Alicia Keys
オーバーサイズスーツの色とシルエットがアリシアにとてもよく似合っている。美とは激しく、そして永遠だ。さらには、袖に付いたボアのシュシュには言葉も出ない。こんなものは見たことがないし、もう見たくもない。
Young Thug
木製のフルートと暖かな焚き火を用意して、黒人霊歌「クンバヤ」とセッションをしたら完璧だ。イエローのビーニー帽と重ね着けしたネックレスにタートルネックという装いは、初老で退職した数学教師みたいだ。
John Boyega
ボエイガは、映画「スター・ウォーズ（Star Wars）」シリーズの要素をかなりうまく取り入れている。黒のケープはまるでダース・ベイダー（Darth Vader）そのもの。ムーンブーツ風のスニーカーと黒い詰め襟のシャツはSF映画のコスプレにぴったりだ。別の見方をすれば“やけくそなゴス”という雰囲気もある。ただし、彼の場合には力強さが感じられるが。
Daisy Ridley
リドリーも同じく、映画「スター・ウォーズ（Star Wars）」シリーズをテーマにしたファッションに忠実だ。まるで銀河系でのセカンド・ウエディングみたいだ。銀河のはるか彼方で誓いの言葉でも述べるつもりなのだろうか。スパンコール付きのケープは夜のディスコパーティーのために取っておいた方がいい。
The Weeknd
映画「ブギーナイツ（Boogie Nights）」をほうふつとさせるスタイルだ。色付きの大ぶりなアビエーターサングラスや、ビッグヘアに口ひげを生やしてスーツを着用したコーディネートは、70年代のポルノショー興行主の典型といえる。靴選びの徹底ぶりからも、ザ・ウィークエンドの本気度がうかがえる。
Charlize Theron
ブロンドのベリーショートに深すぎるVネック、さらにはドレスの丈まで短いというのはちょっとやりすぎ。ひとつひとつの要素は素敵だが、全部一緒にすると全てが台無しになる。
Nicole Kidman
キッドマンがレッドカーペット・ファッションで失敗することはめったにないが、今回の彼女はラスベガスの会計事務所に初出社で、しかも残業になるらしい。ネクタイを外せばコスチュームっぽさが抜けるだろう。ただ、靴は本当に素敵！
