ファッション

新しい「クロエ」がお披露目 これまでより少し“男前”に

 「クロエ(CHLOE)」は9月28日、新クリエイティブ・ディレクター、ナターシャ・ラムゼイ・レヴィ(Natacha Ramsay-Levi)によるファーストコレクションを発表した。ナターシャは、前職の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」でニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)の右腕だったと言われる女性。そのキャリア通り、チーム・ニコラが得意とする、どこか近未来的で硬質、そしてスポーティーな要素が加わり、新しい“クロエ・ガール”はこれまでより少し“男前”になった。ガーリーやボーホーシックといったメゾンのスタイルを受け継ぎながらも、これまで「クロエ」を手掛けてきた女性デザイナーたちとは少し違った手法でブランドを導きそうだ。
 
 白や淡いイエロー、ピンクにブラウンなど優しいカラーパレットを選びつつ、肩を強調するスタイルが強い女騎士やフェンシング選手を連想させる。同時にフリルやレース使いで華やかさも忘れない。

 聖職者の服からヒントを得たというハイカラーのブラウスや、張り出した肩のラインが特徴のプリントワンピース、ブーツに合わせるひざ丈のスキニーパンツ、台形ミニスカートなどがアイコニックなアイテムとなりそうだ。馬柄を刺しゅうしたベルベットのパンツスーツ、カラフルなパイソンプリントのミニスカートなどインパクトの強いアイテムもそろえる。

 ブランドのアイコンモチーフである丸が随所に取り入れられ、ブラウスの胸元の装飾や5ポケットのステッチ、レースの柄などに繰り返し登場する。アイコンバッグ“ドリュー”のショルダーも丸いチェーンに代わった。

 創業デザイナーへのオマージュを捧げたというナターシャ。ファッションを通じて「女性たちが内に秘める強さを表現する機会を与えたい」と言う。強くなった「クロエ」が、ガーリーを好む日本マーケットですぐに受け入れられるかが課題だが、ナターシャの存在はメゾンを前に進める強力なエンジンとなることは間違いない。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。