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ストア部門 「WWDビューティ」2019年下半期ベストコスメ

 「WWDビューティ」2019年12月26日・20年1月2日合併号は恒例企画のベストコスメ特集。美容ジャーナリストや美容誌・女性誌の編集長、エディター、ライター、メイクアップアーティスト、百貨店化粧品バイヤーなどの協力を得て、19年下半期(7〜12月)に発売された製品を対象に全18部門で「WWDビューティ 2019年下半期 ベストコスメ」を選出した。

 約40年ぶりの大規模改装を経てグランドオープンした伊勢丹新宿本店の2階化粧品フロアが首位を獲得。そのほかパーソナルサービスやデジタルツールを用いたコンサルテーションなど実店舗ならではのコンテンツを提供するストアがランクイン。

1位 伊勢丹新宿本店

入江信子/美容エディター・ライター
リニューアルにより“東の美容の殿堂”感が加速。スキンケアは落ち着いた環境でゆったりと、メイクはカテゴリーごとに分けられた心踊る空間でウキウキと、フレグランスは新しいものもいち早くという、売る側の視点が明確にされている。メイク動画の持ち帰りなどの新しいサービスにも注目したい。

桐野安子/光文社「美スト」編集長
観光客や若者は1階へどうぞ。くつろいだ気分でゆったりと選びたい4~50代は2階へと全世代、全顧客の満足度をアップさせた。弊誌読者には2階が人気。雑多な雰囲気の勢いと、海外のトップ百貨店のようなラグジュアリーさ、一見相反する2つの両立に成功している。

齋藤薫/美容ジャーナリスト
2階フロアをもコスメ売り場に変えて、百貨店コスメ界に変革! スキンケアを中心に、ラボのようなしつらえによって丁寧なカウンセリングを行う落ち着いたエリアへと変身させた。ジャパンスキンケアゾーンなど今までになかったゾーニングもユニーク。ますます伊勢丹新宿本店はコスメの揺るがぬ拠点へ!

SAKURA/モデル・ビューティジャーナリスト
約40年ぶりの大刷新で1階・2階と大規模にコスメフロアをリニューアルした伊勢丹新宿本店。トレンドを一瞬にして体感でき、ショーのバックステージにいるようなカウンターの造りの1階、またじっくり買い物したいニーズに応えるスキンケアを集約した2階など立体的な構成に!今後、店頭での肌診断などはAI(人口知能)化が進み、数値化してより分かりやすく肌変化を実感できるようになりそう。

曽田啓子/ビューティービジネスプロデューサー
2019年では最大級のリニューアルで話題に。1階はメイク&フレグランス、2階はスキンケア&美容機器とアイテム別展開に大きく舵を切り、お客の利便性向上を図った売り場作りとなっている。 1階は長年課題となっていた9本柱の手狭感が緩和されたカウンター構成に。新たに“ニューメイクゾーン”として次の注目ブランドを気軽に試せるコーナーを設け、にぎわいを見せている。2階は伊勢丹流の統一環境によってブランドアイデンティティーを消し、落ち着いた空間でゆったりカウンセリングを受けられる。1階と2階のセパレート型コスメカウンターの売り上げ動向に期待。

平輝乃/美容エディター・ライター
一大リニューアル。インターネット通販やセレクトショップなどが台頭する中、百貨店ならではのエンターテインメント性を高めた店舗展開。ここにいけば全てがそろう、レアはものが手に入るという期待感。イベントなども含めてリアル店舗のよさを感じた。

貴子/松倉クリニック代官山・院長
アポセカリーも入れると3フロアもコスメ関連のスペースがある百貨店なんて、国内外でも珍しいと思う。フレグランスや初出店店舗の数だけでなく体験型スペースも充実していて、肌状態の測定器やトリートメント機器、そしてメイクアップアドバイスの動画を持ち帰れるなど満足度がかなり高い。

野毛まゆり/美容愛好家
圧倒的で大胆なる2フロアの挑戦はただごとではない。楽しみにしていた私だが、オープン当日に押し掛けるお客を見て大きく納得。令和最初の化粧品売り場リニューアルによって、輝く美の未来への希望の橋を渡したと実感した。新たなビューティの聖地の誕生。

松井朝子/ハースト婦人画報社「エル・オンライン」ビューティデスク兼「エル・ジャポン」編集長代理
化粧品フロア大リニューアル後、訪れてみると特に2階のスキンケアフロアが活気づいている印象。誰もが通行する1階とは違い、2階はスキンケアを真剣に選びに来ている女性客がほぼ9割。自分自身もここなら人目を気にせず伸び伸びと商品を試したり、もっとリラックスしてアドバイスを受けたりすることができそう。

2位 シセイドウ パサージュ ボーテ

海野由利子/美容ジャーナリスト
ゆったり美しい空間で、頭や髪のことだけでなくメイクや似合う色などを含めたコンサルテーションを受けられる刺激的なサロン。“もっと美しく”とか“気づかなかった個性を見つけたい”というニーズを満たすメニューとスタッフがいる空間はまだまだ珍しい。経験豊富なスタッフとディスカッションしたりアドバイスを受けたりして、個性を磨ける場所だ。

倉田真由美/美容ジャーナリスト
いわゆる美容室らしさがなくまるでカフェかバーのようであり、エステティックサロンのようでもあるぜいたくな空間。髪が“伸びたから切る”“伸びたから染める”という安易な発想ではなく、自分に合ったパーソナライズされた美しさを追求するサロンというあり方は、個室対応になっているところからも感じられる。ヘアの施術中は結構すごい姿になっていることも多いため、プライバシーを守ることでリラックスもできるはず。資生堂が作ったサロン専用のシステムトリートメントだけでも受けにいく価値がある。

山本未奈子/美容家
プライベートルームとセミプライベートルームがあり、部屋ごとに照明、香り、音楽を替えて、お客の五感に働きかけるおもてなしという資生堂のきめ細かなサービスを実現している。また、男性限定のメニューも用意され、男女問わず癒されてきれいになれるサロン。

渡部玲/美容エディター・ライター
サービス、空間などあらゆる面で最新技術を駆使していることから、新時代の美容室を感じられた。ただカットして整えるのではなくプロのテクニックさながらの再現性も考えられているメニューと、一人一人の髪と向き合うことを前提に作られているように思えるぜいたくな空間は、リラックスできるよう配慮されているのも素晴らしい。

3位 ラッシュ(LUSH)新宿店

加藤智一/美容ジャーナリスト
世界でも有数の規模で誕生した「ラッシュ」の旗艦店にふさわしい、充実感のあるフロア構成。全てのアイテムを試すことができ、150種以上のメイクアップや30分間からのチェアトリートメント、コスメのハンドメード体験など、さながら“コスメパーク”のよう! フラワーブーケを購入できることも魅力。

木津由美子/ハースト婦人画報社「ハーパーズ バザー」編集長代理
店舗ごとに個性を持たせている「ラッシュ」だが、アジア最大の旗艦店である新宿店は、おもちゃ箱的な新宿の地の利と今どきのデジタルツールを活用し、4フロアものスペースを“ワイガヤ”的な空気感で面白くまとめている。1階では化粧品にも使用している無農薬の花を販売するなど、ブランドの真髄であるエシカルなメッセージを随所で発信しているところはさすが。

2019年下半期ベストコスメ一覧
美容のプロ55人が選ぶ全18部門の下半期“名品”を発表!

54人の「WWDビューティ 2019年下半期 ベストコスメ」選定委員 ※順不同、敬称略
【美容ジャーナリスト】海野由利子、加藤智一、倉田真由美、近藤須賀子、斎藤薫、永富千晴、吉田昌佐美 、渡辺佳子 【美容エディター・ライター】安倍佐和子、AYAYA、猪狩幸子、入江信子、宇野ナミコ、大塚真里、小川由紀子、片岡えり、平輝乃、巽香、近内明子、中込久理、藤井優美、松村有希子、松本千登世、渡部玲 【美容家】石井美保、岡本静香、神崎恵、小林ひろ美、深澤亜紀、山本未奈子 【メイクアップアーティスト、ヘア&メイクアップアーティスト】KUBOKI、藤原美智子、MICHIRU、村松朋広、山本浩未 【百貨店化粧品バイヤー】入月雅子/三越伊勢丹 化粧品統括部MD、岡部麻衣/三越伊勢丹 化粧品MD統括部マーチャンダイザー、金川いずみ/阪急うめだ本店ビューティー営業統括部化粧品商品部アシスタントバイヤー、寺本知香/松屋 婦人一部MD課バイヤー、望月美穂/大丸松坂屋百貨店 営業本部 MD戦略推進室 化粧品 部長、吉田薫/東急百貨店 ファッション・雑貨統括部 第二ショップMD部化粧品担当 【メディア】梅田美佐子/宝島社「アンドロージー」編集長、加藤さやか/CCCメディアハウス「フィガロジャポン」シニアエディター、木津由美子/ハースト婦人画報社「ハーパーズ・バザー」編集長代理、桐野安子/光文社「美スト」編集長、高橋絵里子/講談社「ヴォーチェ」編集長、中西陽子/マガジンハウス「アンアン」キャップ、松井朝子/ハースト婦人画報社「エル・オンライン」ビューティデスク・「エル・ジャポン」編集長代理【その他】岡部美代治/ビューティサイエンティスト、SAKURA/モデル・ビューティジャーナリスト、曽田啓子/ビューティービジネスプロデューサー、貴子/松倉クリニック代官山・院長、中嶋マコト/モデル・ビューティジャーナリスト、野毛まゆり/美容愛好家
《選定方法》
2019年7~12月に発売された化粧品(リニューアル発売・新色追加を含む)を対象に、選定委員55人が「スキンケア部門」「ベースメイク部門」「ポイントメイク・目元部門」「ポイントメイク・リップ部門」「ポイントメイク・その他部門」「ヘアケア部門」「ボディーケア部門」「インナーケア部門」「美容機器・ツール部門」「フレグランス部門」「新知見部門」「オーガニック・ナチュラル部門」「プロダクトデザイン部門」「ドラッグストア&バラエティーショップ部門」「ADビジュアル部門」「イベント部門」「ストア部門」「ブランド部門」の計18部門で1~3位を選出。1位を3ポイント、2位を2ポイント、3位を1ポイントで集計し、合計ポイントで順位を決定した。なお、「イベント部門」「ストア部門」は5~9月末までの開催・オープンを対象とした。

最新号紹介

WWD JAPAN

バーチャル空間に商機あり ファッションビジネスの可能性を探る

1月18日号は「バーチャル空間」特集です。世界最大級のストリートの祭典「コンプレックスコン」のデジタル版「コンプレックスランド」と世界最大級のバーチャルイベント「バーチャルマーケット5」を徹底取材。出展者や参加者が “体験”したことで分かった可能性や課題をまとめました。大型連載、サステナブル特集はステップ5として「認証」がテーマ。国際的な認証機関のお墨付きを得ることの重要性を説きます。ミニ特集では…

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