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【平成プレイバック】 神崎恵美容家が振り返る「変化した“美の定義”」

 美しさの定義が大きく進化した平成という時代――長年変わらずにいた、ピンクやベージュといった“感じのいい”定番色に、鮮烈なレッドやオレンジ、ブラウンといった“個性”や“自由”を主張する色が加わったことをはじめ、いくつもの「美の常識」が力強く進化したように思います。

 中でも、今までは“つまはじき”的な存在だった「色気」という色味の価値観を女性たちが認めたことです。コスメのリリースや雑誌の特集記事において「色気」というキーワードを目にしない日はなかったほど。

 鮮やかに発色するルージュの凛々しい色気や、みずみずしく潤む肌の高明度の色気、曲線や立体感が生む品格という色気――。

 夕刻に男性だけに向けられていたねっとりとしたその空気感が、心地よく透明で鮮やかなものに色を変えました。それを女性たちが“美しさのひとつ”であると認め、自分で欲しいと願い始めたことがヒットした商品にも表れています。

 美しくなることや自分を楽しむことへの抵抗を脱ぎ去って、多くの女性たちが自由を手にし始めた時代の幕開けが、まさに平成といえるかもしれません。これからもなお広がり、進化を続けている美容への期待とときめきを今感じています。

神崎恵・美容家:1975年生まれ。自らあらゆるものを試し、本当にいいと実感できるものだけをすすめるというスタンスが世代を問わず支持され、著書累計は122万部を突破。最新著書「この世でいちばん美しいのはだれ?」(ダイヤモンド社)が好評発売中

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