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PITBULLやNE-YO出演の春フェス「スプリングルーヴ」 70年代ボヘミアンはフェスと相性バツグン

国内最大級のR&B系音楽フェスティバル「スプリングルーヴ(SPRINGROOVE)」の東京公演が3月28日、千葉県の幕張メッセで開催された。R&Bを主軸にヒップホップ、ダンス、レゲエ、そして一大ムーブメントとなったEDM系など、グルーヴ色の濃いアーティストが集うジャンル特化型のイベントだ。2006年の初演から8回目となる今年は「PITBULL rules SPRINGROOVE」と銘打ち、全米ビルボード・チャート1位獲得や2014年FIFAワールドカップ公式ソングを手掛けた世界的ラッパーのピットブル(PITBULL)がメインアクトとして登場したほか、国内外から計10組が出演した。主催者発表2万人が来場した。

“小悪魔ビートプリンセス”の異名を持つルーマニア発の歌姫アレクサンドラ・スタン(ALEXANDRA STAN)は、薄手のタンクトップとブリーチデニムのショートパンツにマリンストライプのラペルがアクセントのチェスターコートを合わせた姿で颯爽と登場した。小気味よく跳ねるビートの上を踊りしなコートを半分脱いで肩をチラ見せしたり、後半はコートを腰に巻きつけて露出度を上げたり、挑発的なしぐさの連続と畳み掛けるリリックで煽った。女性ラッパーのアジーリア・バンクス(AZEALIA BANKS)は、ショッキングピンクのボディースーツの上にさらにピンクのミニスカートをグリッターカラーで重ねたトーン・オン・トーンの派手な姿。メンズのバックダンサーもペアのミニスカートを身に着けるなど、性差を超越したコンセプチュアルな演出で過剰な配色をアーティに落とし込んだ。ニーヨ(NE-YO)は、黒のインナーとスラックスに白ジャケットを羽織ったフォーマルな出で立ち。トレードマークの帽子も今日は黒のフェルトハットでクールシックに服装をまとめた。艷やかで覇気のある歌声とキレのあるステップ、目にもとまらぬマイクスタンドさばきで会場のボルテージを上げ、全米ナンバーワンを獲得する正統派R&Bシンガーソングライターとしての貫禄十分だった。そして大トリを飾ったピットブル(PITBULL)は、 単独公演級のフルセットにふさわしく衣装チェンジあり。開襟のスーツスタイルを、ベルトバックルの存在感が光るオールブラックとスター然としたショールカラーの白タキシード2着で披露。「インターナショナル・ラブ」「レイン・オーバー・ミー」「ボン,ボン」「ファイヤーボール」など、イントロが流れる度に歓声を生むヒット曲のオンパレードで会場を盛り上げた。最後には、フィーチャリング曲の「ギブ・ミー・エブリシング」でニーヨがステージに参加。二人のライムが交差する豪華客演で大団円を迎えた。

最高気温が20度を超えたこの日、来場者のファッションも薄着ですっかり春の装いだ。2015年春夏トレンドの70年代ボヘミアンは、元来ハッピーなムードに溢れたフェスファッションと相性が良い。フェス定番のフェイスプリントや頭に乗せたカラフルなレイに混じって、ワンピースにのる大輪の花や小花柄、白またはビビッドカラーのコットンレース、裾やバッグのフリンジ使いのディテールが会場に華やぎを添えていた。また、R&Bとヒップホップに根ざした同イベントならでは90年代感も特徴で、メンズのラッパーライクなストリートスタイルや、人気のチームコーディネートにバービーやペプシコーラ、バットマンなどのロゴアイテムが頻出する傾向も見られた。LEDを取り入れた発光アイテムやセルフィースティックも引き続きトレンドだ。