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ワコールの4〜9月期は大幅営業増益 海外事業がけん引

 ワコールホールディングス(以下、ワコールHD)の2017年4〜9月期決算(米国会計基準)は売上高が前年同期比0.4%減の1019億円、本業の儲けを示す営業利益が同28.0%増の100億円。前年の第1四半期に固定資産の売却益を計上した反動減により、税引前利益は同7.4%減の110億円、純利益は同19.2%減の74億円だった。塚本能交ワコールHD社長は、「国内市況は依然厳しい。海外ではECへの対応により、持ち直しつつある」との認識を示した。

 セグメント別ではワコールの国内事業の売上高が同1.9%減の604億円、営業利益は子会社工場の用地退去に伴う補償金収入を計上したため同23.3%増の58億円。海外ワコール事業は、売上高が同7.9%増の277億円、営業利益が同50.5%増の35億円だった。同事業は「アマゾン(AMAZON)」などECモールへの対応や自社EC強化などのEC販売を積極的に強化。海外売り上げの4割を占める米国で2ケタ増の増収になった。

 ピーチ・ジョン事業は自社ECの苦戦が響き、売上高が同3.0%減の55億5900万円、営業利益はインナーウエアの構成比の増加による粗利率の改善に加え、中国事業の収益性が改善したことを受けて、同22.7%増の3億9400万円だった。

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