ファッション

ヒューゴ ボスが「ボス オレンジ」「ボス グリーン」終了 価格調整も計画

 ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)はカジュアルライン「ボス オレンジ(BOSS ORANGE)」とスポーツライン「ボス グリーン(BOSS GREEN)」を終了し、メーンコレクションの「ボス(BOSS)」の中に集約する。今後は、「ボス」と「ヒューゴ (HUGO)」の2ブランドのみを展開する。

 これにより「ボス」は幅広い顧客層のニーズに応えつつ、アッパープレミアムな価格帯なポジションに集中する。エントリー価格の商品が「ボス」より約3割低い「ヒューゴ」は今後、若い消費者に向けて打ち出す。2018年春夏シーズンまでに、ブランドの再編成が完了する予定だ。一方、ウィメンズラインの「ボス ウィメンズ ウエア(BOSS WOMENSWEAR)」はジェイソン・ウー(Jason Wu)=アーティスティック・ディレクターを引き続き起用する。ただし、ウィメンズは現在グループ売り上げの11%のため、今後はコアビジネスであるメンズに注力する。これからは、「ボス ウィメンズウエア」とともにメンズラインもニューヨーク・ファッション・ウイーク中に発表する。

 また、同社はグローバルな価格の調整を行い、18年までに各ブランドの価格構成を決定する。これにより、アジア圏では値下げ、ドイツを筆頭にヨーロッパで多少の値上げを予測する。特に本国との価格差が大きいアジアでは、その差を最大30%までに調整する。さらに、今後はすべての販売チャネルでエントリー価格のアイテムを充実させる考えだ。店舗については、17年中に世界で20店舗閉鎖する予定。新規店舗の出店ペースを遅めるが、引き続き既存店のリニューアルを進める。同社の16年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比6.0%減の7億300万ユーロ(約815億円)、純利益が同9.0%減の8060万ユーロ(約93億円)と減収減益だった。

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