1980〜90年代のアイコンとして地位を確立したブランドが、ラフの参画によってどうレベルアップするかが楽しみだ。ラフは、決してワンパターンで勝負しようとするデザイナーではない。ブランドが築き上げたDNAを吸収し、現代的にアップデートする現時点のが得意。彼が手掛けた「ジル・サンダー」や「ディオール」のクリエイションがそれを証明している。また、「ディオール」で制作したアイテムには、最新技術を取り入れたものもある。常に新鮮なビジョンと異なる視点で、あらゆるレベルのクリエイションに取り組む姿勢は素晴らしい。ラフなら、カルバン・クライン社の現代における新たな立ち位置を示すことができると信じている。
スーザン・ソコル/スーザン・ソコル・コンサルタンシー創業者兼プレジデント
(※83~95年、カルバン・クライン社でウィメンズ・コレクションのプレジデントを務めた)
PVHコープによる買収以来、カルバン・クライン社のコレクションラインのビジネスには明確な戦略がなかった。昨年10月のミシェル・ケスラー・サンダースの「カルバン・クラインコレクション」プレジデント就任に続き、ラフがクリエイションのトップに立ったことで、ようやくプレタポルテからアクセサリービジネスまでが良い方向に動き出す。コレクションラインがグローバルで成功すれば、同社の他のブランドのイメージとビジネスにも良い影響を与えるはずだ。