石原:そこから懇意にしている川島幸美さんにお願いし、1ミリ単位で服を作ってもらって、絵で書いたんです。その後、何度も衣装合わせをして、こんな色・素材で、こういう形がいいんだよね、という話をしていって、それで、スーツと、パーティー用の衣装、シャツとブラウスをオリジナルで作ってもらいました。スーツのインナーにもこだわり、素材はもちろん、シャツがいいのかブラウスがいいのか、襟付きがいいのか、Vネックがいいのかなどと考えました。さらに、お世話になっているスタイリストさんに教えてもらったサイトを思い出して、そこから服を探し出して、幸美さんに私のジャストフィットにリメイクしてもらいました。それがラストシーンで着たボルドーのワンピースです。
WWD:今まではOL役が多く、どちらかというと恋愛が絡む甘めの雰囲気のものが多かったと思うのですが、大人の女性、キャリアウーマン風にするために特に意識したことは?
石原:クレバーに見えるように努めました。調べてみると海外で活躍されている方は、すごくタイトな洋服で、素材がいいものを着ている。それと、ちゃんとヒールのあるシューズを履くということですね。4センチメートルはマストです。
WWD:タイトな服をミリ単位であつらえたということでしたが、体形の維持も大変だったのでは?
石原:とても大変でした。ちょうど月9のドラマ「5時から9時まで」も同時期に撮影していたのですが、ゴジラの撮影の前は本当に制限していて。飛び飛びで撮影があるので食べられない期間が何日間かあり、固形物を食べるのをやめたりもしてたんです。そんな私の前で、高良(健吾)くんとか長谷川(博己)さんが、お菓子をポリポリ食べてるんですよ。「もうホントにそのおかき食べたい!」ってすごい思っていましたね(笑)。
WWD:今回は「エヴァンゲリオン」の庵野秀明・監督が脚本・総監督で、「進撃の巨人」でもタッグを組んだ樋口真嗣・監督が監督・特技監督を務めています。撮影秘話などは?
石原:カメラは最低でも5台、多いときには10台とかありました。庵野監督自身がiPhoneで撮られたりとかもしていて、本当にドキュメンタリーのように、リアルを追求している作品です。いろいろなカットがあるな、こういうものも撮るんだ、など発見も多く。すごく面白かったし勉強にもなりました。
WWD:完成した作品を観た感想は?
石原:いやあ、ゴジラ怖いですね。本当に震えるくらい怖い。本当に3・11を思い出しますね。それを踏まえた作品ではあるけども、やっぱり恐怖や残酷さとかを感じました。でも一方で、ゴジラを倒すシーンとかは男のロマンが詰まっているので、エンターテイメントとしても子供から大人の方、女性の方まで幅広く楽しめる作品です。楽しみ方は人それぞれで、ゴジラが吐いているものは何なのか、ゴジラは何でできているのか、ゴジラが歩いたルートは何なのか、など全てに対して人の知識によって観るポイントって変わってくると思うんです。何度も観て引っかかるポイントがいっぱいあるので、学べば学ぶほど面白いし、一緒に観に行ってその後に感想を言い合う中で、それぞれ違う発想・発見もあるだろうな、と思います。
WWD:多くの男性たちの中の紅一点のヒロインを演じたわけだが、自身が男社会の中でしなやかさと強さを併せ持ち輝き続ける秘策は?
石原:くじけそうなときは「負けるな」と自分自身を奮い立たせています。でも何より大事なのは、プライベートがどれほど女性らしいかというところだと思うんです。男性の中で生きるんだったら、プライベートでは女性らしく生きる瞬間を持たないと。仕事とプライベートの間で深呼吸できるか、そこの切り替えができるかが大切だと考えています。