
大坂なおみが、2026年最後のグランドスラムとなる全米オープンの1回戦に登場した。ニューヨークのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターで行われた試合でアナスタシア・ザハロワ(Anastasia Zakharova)を破り、「ナイキ(NIKE)」のテニスウエアと「フー ディサイズ ウォー(WHO DECIDES WAR)」によるカスタムのウォークオン(入退場時)ルックで観客を魅了した。
バスケとテニスを融合させたナイキのテニスウエア
試合後のインタビューで、コート上のスタイルのインスピレーションについて尋ねられた大坂は、「アレン・アイバーソン(Allen Iverson)へのオマージュだ」と語った。元NBAのスター選手で、新人王や11度のオールスター選出を誇るレジェンドであるアイバーソンについて、「彼が本当に大好き。『ナイキ』から「バスケットボール」というテーマを提案されたから、「分かった、それならバスケ全開のスタイルにする!」と答えたの」と、裏話を明かした。
「ナイキ」が用意したウエアは、グレーの縁取りとロゴがあしらわれた黒のノースリーブタンクトップに、光沢感のあるテニススカートの組み合わせ。インナーレイヤーのホワイトのパターンが奥行きを演出している。さらに、ヘアスタイルや黒のナイキのヘッドバンドもアイバーソンを強く意識したものだ。
キャリアの軌跡とヴァージル・アブローへのリスペクトが宿るカスタムドレス
今回の衣装で一層注目を集めたのは、スタイリストのロー・ローチ(Law Roach)による「フー ディサイズ ウォー」のカスタムウォークオン衣装だ。チュールのボールガウンスカートとフーディーで構成されたドレスには、大坂のこれまでのキャリアの軌跡が落とし込まれている。
同ブランドの共同創業者であるテラ・ダモーレ(Tela. D’Amore)とエヴ・ブラバドは(Ev Bravado)は、「チュールとフレンチテリーで仕立てたこのガウンには、なおみが今日の舞台に立つまでに手にした栄光と、乗り越えてきた試練を物語る新聞の切り抜きやビジュアルが細部まで描き込まれている」と語る。
さらに、「このチュールのシルエットは、私たちの恩師である故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が、2020-21年秋冬コレクションで発表した「アークテリクス(ARC'TERYX)」のウインドブレーカーをドレスに昇華させたスタイルを参考にした。発表当時は賛否両論を巻き起こしたが、彼が遺した作品の中でも特別なお気に入りだ」と明かした。「自分たちの成功への道もまた、既定の路線に逆らうことで切り拓いてきた。だからこそ、私たちのヒーローである彼へのリスペクトをここに込めることが大切だと感じた」と続けた。
2026年の全米オープンは9月13日まで開催される。女子シングルスではアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が大会3連覇を狙うほか、カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)の復帰や、ココ・ガウフ(Coco Gauff)、ジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula)らスターたちの活躍に注目が集まっている。