ファッション

「オン」が新世代レーシングシューズ“クラウドブーム ストライク 2”を発表 勝負は「最高速」から「終盤の強さ」へ

スイス発スポーツブランド「オン(ON)」は、スイス・チューリッヒにある本社で現地時間25日に本社内ラボ見学会及び新作発表会を開き、最高峰レーシングシューズの“クラウドブーム ストライク”シリーズ第2世代となる“クラウドブーム ストライク 2”と、ロボットスプレーによるアッパー製造技術“ライトスプレー”を採用した“ライトスプレー クラウドブーム ストライク 2”を初披露した。価格はそれぞれ3万5200円、4万4000円。本会には各国のメディア関係者が集まり、注目の高さが伺えた。日本では7月30日に発売する。

新構造“クラウドテックスフィア”誕生
エネルギー最大効率化へ

今回の最大のアップデートは、新クッショニング構造“クラウドテック スフィア”の搭載だ。前足部から中足部に配置した溝(チャネル)がランナーの着地に合わせて変形し、フォーム材の衝撃吸収性と反発力を最大限に引き出すことで、レース後半でも効率的な走りを維持できるよう設計した。ミッドソールには、従来モデルから約15%の軽量化を実現した“ヘリオン ハイパーフォーム”を採用。2層構造のフォームの間に軽量化したカーボン製“スピードボード”を配置することで、高い推進力を生み出す。

上位モデルの“ライトスプレー クラウドブーム ストライク 2”は、「オン」独自のライトスプレー技術による一体成型アッパーを採用し、重量は158グラム(※メンズ26.5cmの場合)まで軽量化。ケープタウン大学の研究では、業界トップクラスのレーシングシューズとの比較でランニングエコノミーが1.6%向上したことが確認された。

本モデルはすでにトップアスリートに着用されており、屋内および屋外トラック、クロスカントリーで世界タイトルを持つ唯一の女性アスリート、ヘレン・オビリ選手(ケニア)はロンドンマラソンで自己ベストを1分48秒更新した。長距離走アスリート、イエマン・クリッパ選手(イタリア)もパリマラソンで自己ベストを48秒更新して優勝するなど、世界トップレベルのレースで実績を残している。

時代は「最高速」から「最速維持」へ

「オン」のイノベーション担当シニアディレクター、ニルス・アルネ・アルトローゲ氏は、「開発テーマは単にスピードを最大化することではなく、マラソン終盤の最も苦しい局面でスピードを維持することだった。新しい“クラウドテック スフィア”によって、レース後半まで脚を残せるアドバンテージを実現した」とコメントしている。

近年の厚底レーシングシューズ市場では、各ブランドとも軽量化や反発性能の向上を競ってきたが、「オン」が今回フォーカスしたのは、単純なスピードではなく「マラソン終盤でも走り続けられること」。42.195kmを通して高いパフォーマンスを維持するための設計思想へ大きく舵を切った。高速ランニング向けカテゴリーでは約2年ぶりとなる大型アップデートであり、その進化は「オン」が掲げる“イノベーション”を象徴するプロダクトとなっている。

新モデルは「オン フラッグシップストア銀座」「オン ストア トーキョー キャットストリート」、公式オンラインストアおよび全国の取扱店で販売する。

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