ファッション

「エルメス」大阪・ヒルトンプラザ店が2.7倍に増床 長年通う3世代客も呼び込む

エルメスジャポンは、大阪・梅田の「エルメス」ヒルトンプラザ店を22日にリニューアルオープンした。今年で開店40年の同店は、関西エリアにおけるブランドの重要な拠点として長年親しまれてきた。従来の1階に加えて新たに地下1階を含む2フロアに増床。店舗面積は2.7倍の約1100平方メートルになった。メゾンを象徴する16の全メティエ(製品部門)をフルラインアップで展開する大型旗艦店に生まれ変わった。

大阪城の石垣にインスピレーション

店舗の設計・デザインは、パリの建築設計事務所「RDAI(レナ・デュマ・アルシテクチュール・ダンテリユール社)」が担当した。

まず目を引くのは、1階のメインファサードだ。大阪城の堀の石垣にインスピレーションを得て、美濃焼のセラミックタイルでなめらかな曲線を描く。グリーンとブルーの色調が、水面の反射のように揺らめく美しい視覚効果を生み出している。一方、地下1階のファサードは、組紐のスクリーンをあしらい、“水の都”大阪の道頓堀に差し込む朝日を表現した。

1階のメインエントランスは、サンドベージュを基調にティールブルーのアクセントを加えた爽やかで落ち着きのある空間。床面にはパリのフォーブル・サントノーレ店と同じアイコニックなモザイクタイルのパターンが施されている。左手には、フレグランス・ビューティエリアとファッションジュエリーが広がり、左手はメンズのプレタポルテやシューズをそろえ、トータルでコーディネートできる空間となっている。

地下1階は、ウィメンズのプレタポルテとシューズ、同ブランドの原点である馬具、テーブルウェアなどのホームウェアコレクション、ジュエリー、ウォッチなどを陳列する。バーガンディカラーのカーペットが敷かれたエリアには、ウィメンズのプレタポルテとシューズがそろい、温かみのある雰囲気を醸し出す。ブランドの世界観を堪能できるエリアとなっている。

近隣の阪急うめだ本店と差別化

現在、リニューアルオープンを記念して、フランスのアーティスト・マチュー・コセによる「雲上の幕開け」が1階のメインファサードのウィンドウディスプレイを飾る。大阪城など地元に着想を得たモチーフが、翼を持つ馬や雲とともに登場する。店内の随所に展示されているイラストが、「エルメス」の2026年の年間テーマである「L'appel du large 冒険の呼び声」の世界へと引き込んでいる。

梅田エリアでは、3月20日に阪急うめだ本店が5階・6階にコンセプトフロア「HANKYU LUXURY」を開き、そこの目玉として「エルメス」の大型店ができたばかりだ。訪日客を含めた国内外の富裕層が多く訪れる阪急うめだ本店の「エルメス」に対し、ヒルトンプラザの「エルメス」では3世代と長年通うリピート顧客も少なくない。ターゲット層を分けることで2つのインストア大型店と旗艦店の差別化を図る。

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