「シロ(SHIRO)」は5月1日、香港初となる店舗を尖沙咀(チムサーチョイ)の商業施設K11 MUSEA(ケイイレブン・ミュゼア)の地下1階にオープンした。今後、同店を皮切りに香港市場でのブランド展開を本格化する。
「シロ ケイイレブン・ミュゼア(SHIRO K11 Musea)」の目玉コンテンツとして、同店限定の調合体験“ゼロブレンダーラボ”(50mL、300HKD/約6000円)を導入した。製品化に至らず廃棄予定だった試作香料を活用し、調香師のようにオリジナルの“フレグランスミスト”を制作できる。同サービスは、「シロ」が掲げる“廃棄物ゼロ”の取り組みを象徴する試みでもある。
このほか、ラインアップには香港限定のフレグランス“花茶 オードパルファン”(40mL、225HKD/約4500円)をそろえる。香港の茶文化から着想を得た香りで、みずみずしい柑橘やハーバルグリーン、ローズ、ムスクを組み合わせたフルーティーグリーンフローラルに仕上げた。香港の日常に寄り添う香りとして提案する。
店舗設計はDRAWERSの小倉寛之氏が手掛けた。小倉氏はこれまで、「シロ」の札幌ステラプレイス店をはじめ、北海道長沼町の一棟貸し宿泊施設のメゾンシロ(MAISON SHIRO)、シロ東京オフィスなど、ブランドの空間設計を数多く担当してきた。新店舗では、香港の歴史や文化への敬意を反映した空間デザインを採用。香港名物として知られる“竹の足場”に使われていた竹材の再利用や、古い集合住宅、唐楼(トンラウ)で使われるブリキ製郵便ポストに着想を得た素材を什器やレジカウンターなどに取り入れた。
オープン初日と翌日の2日間の来店者数は3200人に達し、売り上げは約2000万円を記録した。これは2024年4月に開業した韓国1号店「シロ ソンス(SHIRO Seongsu)」の開業後2日間と比べると、来店客数は約1.3倍、売り上げは約2倍にあたるという。
「シロ」は現在、日本国内28店舗に加え、ロンドン、台湾、韓国にも店舗を展開する。香港進出に先駆け、4月には香港の公式ECを開設した。ブランド15周年を迎えた24年には「シロ 15年目の宣言」を発表し、モノづくりと店舗づくりの両面で廃棄物ゼロを掲げた取り組みを進めている。