ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第7回

香水ブランドが仕掛ける圧倒的イマーシブ体験

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ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、香水ブランドが提供する“体験”の話。
(この記事は「WWDJAPAN」2026年4月27日号からの抜粋です)

木津由美子/ビューティ・ジャーナリスト プロフィール

(きづ・ゆみこ)早稲田大学卒業後、外資系航空会社、化粧品会社のAD/PRを経て編集者に転身。「VOGUE」「marie claire」「Harper's BAZAAR」でビューティを専門に担当し、グローバルトレンドやウェルネス企画などを展開。2023年独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。FASHIONSNAPにて香水連載を展開中

【賢者が選んだ注目ニュース】

3月、「タンバリンズ(TAMBURINS)」のフラッグシップストアが代官山にオープンした。その昔「ヴィア バス ストップ ミュージアム」「バーミキュラ ハウス」だった広大な1階フロアのほとんどを占めているのは、13mにも及ぶダックスフンド“サンシャイン”のオブジェ。製品は壁面を飾っているだけだ。ただ大きいだけの犬のオブジェになぜ驚愕するのか?それは同ブランドを運営するアイアイコンバインドのラボチームが持つアニマトロニクス技術を駆使し、ロボットの人工的な動きではなく、わずかな筋肉の震えや息づかいを再現することで、生命力を感じさせるサンシャインのいる空間に没入させられるからだろう。

さらに驚かされるのは、その奥に設置されたフォトブースである。そもそもフォトブースが常設店に設置されていること自体まれだが、“サンシャイン AI ツイン ルック”と呼ばれるこのブースでは、スクリーンの中のサンシャインとツーショットを撮れるだけでなく、サンシャインが自分と同じ装いに変わる。だから“ツイン ルック”。そのとき私は無地のパンツ、ボーダーのニット、チェックのマフラーでトライしたが、そのままサンシャインに反映。その没入感たるや、4月17日にヘアコレクションを披露した青山店にそびえ立つツインテールの巨大人形が醸す世界観とは、格段に違う。

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