選ばれし11チーム、22人のドライバーが鈴鹿サーキットを駆け抜けるフォーミュラ1日本グランプリ(以下、F1日本GP)の今年の来場者は、練習走行日(3月27日金曜日)が前年同日比125%の7万5000人、予選日(3月28日土曜日)が同121%の11万人、決勝日(3月29日日曜日)が同113%の13万人で、3日間の合計は同118%の31万5000人となった。主因の一つには円安によるインバウンド観戦者の増加が挙げられるが、会場では明らかに日本人の若い世代も増えている。F1はネットフリックスのドキュメンタリーシリーズ「フォーミュラ1:栄光のグランプリ」のヒットなどを受け、視聴者数が世界的に増加。ファッションや時計ブランドによるF1の社交や発信の場としての活用が目立っている。F1日本GPでの動きをまとめた。
日本でも人気復活の機運高まる
LVMHは3ブランドでF1に参画
F1は、“不毛の地”と呼ばれていた北米でのブームが世界的な人気につながっている。1レースあたりの平均視聴者数は7000万人を超え、年間の累計視聴者数は15億人を突破したキラーコンテンツだ。日本ではこれまで日本企業の撤退や、地上波でのテレビ放送の終了などで長らくダウントレンドだったが、今年はホンダがアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チームにワークスパートナーとして参画。フジテレビも28日には第3戦のF1日本GP予選ダイジェスト、29日には決勝ハイライトを地上波で放送するなど、ブーム再燃への期待が高まっている。
こうした盛り上がりを踏まえ、F1日本GPを社交と発信の場として積極活用し始めたのは、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)だ。同社はF1が75周年を迎えた24年にグローバル・ラグジュアリー・パートナーシップ契約を締結。契約期間は、昨年から10年間だ。取引額は明らかになっていないが、情報筋によると年間1億ドル(約159億円)相当という。13年からパートナーシップ契約を締結していた「ロレックス(ROLEX)」と入れ替わる形となった。これに伴い今年は、基幹ブランドの「ルイ・ヴィトン」が各グランプリの表彰式のために24個のトロフィートランクを制作。さらには昨年のメルボルンGPに続き、今年は、モナコGPのタイトルパートナーを務めるほか、開幕前にはバーレーンに集結した全11チーム22人のドライバーの姿を収めたフォトシューティングを公開した。F1日本GPでも、19歳の勝者アンドレア・キミ・アントネッリ(Andrea Kimi Antonelli)(メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン)が受け取ったトロフィーを収めるトランクを制作している。
傘下の時計ブランドの「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」は今年も公式タイムキーパーを務め、1/1000秒の計測やその表示などを担当。F1日本GPの開催に合わせ、3月31日までは伊勢丹新宿本店本館1階のザ・ステージでポップアップを開催した。“フォーミュラ1”などのアイコンモデルを販売したほか、アンバサダーも務めた伝説的ドライバーのアイルトン・セナ(Ayrton Senna)着用モデルなどを展示。決勝戦は、同店の屋上でパブリック・ビューイングイベントも催した。
さらに「モエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)」はF1のオフィシャルシャンパンとして、名古屋・鈴鹿エリアで期間限定プロモーションを実施。期間中は、対象レストランでのシャンパンの提供をはじめ、特別ボックスの販売や限定オリジナルピンバッジがもらえるキャンペーンなどを展開した。
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