ファッション

「滞在者に過ごし方を委ねる空間」 「オサジ」茂田正和が手掛ける一棟貸しの宿「しらかば荘」が開業

群馬県・猿ヶ京温泉に、一棟貸しの宿「しらかば荘」が4月10日に開業する。手掛けるのは、スキンケアブランドの「オサジ(OSAJI)」を率いる茂田正和と、建築設計事務所ADXの安齋好太郎。都心から約60分という距離にありながら、ユネスコエコパークにも登録される里山の自然と向き合う滞在体験を提案する。

東京駅から新幹線で約60分、上毛高原駅から車で約20分。猿ヶ京の地に位置する同施設は、「何をするか」ではなく「どう過ごすか」を問う宿として構想された。

コンセプトは「感覚に時間を委ね、プリミティブな感性と向き合う」。効率や情報に依存する現代に対し、あえて不便さや手間を伴う体験を通じて、身体が本来持つ感覚を取り戻す場を目指す。茂田は「“体にいいもの”を外から決められることに違和感がある。自分に必要なものは本来、身体が知っているはず。しらかば荘はその声に耳を澄ますための場所」とコメントしている。

建築は、昭和38年に建てられた元学習講堂を再生したもの。設計はADXが担当し、地元の素材と職人技を生かしながら、滞在者に過ごし方を委ねる空間を構築。3つの客室は視線が交差しないよう配置され、縁側や障子によって内外の境界が緩やかに接続されている。畳や襖、違い棚には群馬・沼田の職人の手仕事を採用し、温もりと静けさを内包する空間に仕上げた。

館内の中心となるのは、安山岩と御影石を用いたキッチン。150年以上前のクスノキを使用したダイニングテーブルとともに、素材そのものの存在感が際立つ。料理をする人、待つ人、語らう人の時間が交差し、滞在の軸を形成する設計だ。

また、源泉掛け流しの温泉に加え、フィンランド式サウナも完備。群馬県産ヒノキの浴槽を採用し、湯温や火加減を共有する体験そのものが、五感を研ぎ澄ませる装置として機能する。熱や音、香り、静寂といった要素が、身体感覚を呼び起こし、思考から離れた「余白」の時間を生み出す。

同施設は1〜6名利用の一棟貸しを想定し、4月10日から開業。現在公式サイトおよびインスタグラムで予約を受け付け中だ。

■しらかば荘
所在地:群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉263
開業日:4月10日
基本料金:1泊27万円〜
予約:公式サイト、インスタグラムで受付中

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