サステナビリティ

リユースのKLD×宅配クリーニング「リネット」ホワイトプラス、宅配買り取りを開始


ファッション領域でリユース事業を展開する株式会社KLDと、宅配クリーニングサービス「リネット」を運営するホワイトプラスは、協業による宅配買取サービス「フク バトン バイ リネット(FUKU BATON by Lenet)」を開始した。洋服やバッグ、靴などのブランドファッションアイテムを対象に、申し込みから査定、買取成立までを自宅で完結できる仕組みを整え、衣料品の循環を日常の行動として定着させる狙いだ。

同サービスでは、利用者がスマートフォンから申し込み、アイテムを送るだけで査定が完了する。査定時には各アイテムの再販予定価格を開示し、価格の根拠を可視化することで、従来の買り取りサービスで課題にあがりがちな不透明感を解消するのが狙い。買り取り成立後には、リネットで使える1000円分のクリーニングクーポンを付与し、売却とケアをシームレスにつなげている。買取後のアイテムは、クリーニングを経て再販される予定で、クリーニングとリユースを横断したモデル構築を進める。

この協業は、KLDが本格展開を進める「RaaS(Reuse as a Service)」戦略の第一弾でもある。RaaSは、KLDが培ってきた査定・運用・販売の仕組みをパートナー企業に提供し、各社の顧客接点の中にリユース体験を組み込むモデルだ。これにより、従来リユースと接点のなかった生活者層へも、自然な形で循環の選択肢を届けることが可能になる。

また、こうした事業拡大を支える基盤として、KLDはこのほどエクイティによる資金調達のファーストクローズを実施した。リード投資家にはmint、フォロワーとしてみずほキャピタル、佐銀キャピタル&コンサルティング、GxPartners LLPが参画している。調達した資金は、RaaS事業の拡大に加え、プロダクト、オペレーション、事業開発といった中核人材の採用や体制強化に充てる。

あわせてKLDは、今後の事業拡大を見据え、東京エリアへの拠点展開も段階的に進める方針だ。首都圏での事業基盤を強化することで、パートナー企業との連携や新たな顧客接点の創出を加速させる考えだ。

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