サステナビリティ

医療ウエアに国内初DPP実装、福岡県内企業が開発 製造から廃棄までの情報を見える化

福岡県飯塚市を拠点とするワーキングハセガワはこのほど、同社が手がける医療ウエアブランド「スクイ(sukui)」の全製品にデジタルプロダクトパスポート(DPP)を実装したと発表した。

DPPは製品の製造から廃棄までの環境情報を一元的に管理・開示する仕組み。同社は同じく県内に拠点を置くチェーントープ(chaintope)と協業し、医療ウエア分野で国内初となるDPP実装を実現。今後発売される全製品にQRコード付きのDPPラベルを付与する。QRコードをスキャンすると、CO2排出量や吸収量、原材料の調達地域や供給元、エネルギー使用量などを確認できる。

「スクイ」のDPPシステムは国際的な制度化も見据える。ブロックチェーンではCO2排出量やエネルギー使用量など信頼性が求められる情報を記録しつつ、商品名や回収・リサイクル情報などはデータベースで管理するハイブリッド構成を採用。表示画面も日本語、英語、中国語の三言語に対応し、欧州市場を視野に入れた国際設計を実現した。

主素材には、中国のKINGDOMのヘンプを採用。KINGDOMのヘンプは、栽培期間中に1ヘクタールあたり13.7トンのCO2を吸収するという。回収・たい肥化を想定し、縫製にはポリエステル糸を使用していない。

同プロジェクトは福岡県および飯塚市の支援を受けて始動。飯塚市は2021年のブロックチェーン推進宣言のもと、産学官の連携による産業創出を進めている。

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