「攻殻機動隊(GHOST IN THE SHELL)」の全アニメーションシリーズを網羅する初の大型展覧会「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」が、2026年1月30日から4月5日まで、東京・虎ノ門ヒルズの「東京ノード(TOKYO NODE)」で開催される。
本展は1989年の士郎正宗による原作漫画を起点に、劇場版「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」以降、歴代作品のアニメーション制作を担当してきたProduction I.Gと、2026年放送予定の新作アニメを担当するサイエンスSARUが全⾯協⼒のもと、アニメシリーズの全作品を網羅し、30年にわたる「攻殻機動隊」の歴史を横断的に体験できるシリーズ史上初の⼤規模展覧会だ。
同展の開催にあたり押井守監督は、「ゴーストとシェル。その関係はゴーストの中にシェルがある、それが『Ghost in the Shell』だと思う。ゴーストは⼈に限らず、⼈形にも植物にも宿る。何か調和のとれた、穏やかなもの。囁いてくるもの、⾵のように。この系列作品の共通点は、未来的なビジョンである。原作漫画の世界観に基づき、各々の監督が作品を描いてきたが、どれも⼠郎正宗のポリシーを⼀歩も離れていない。離れられないのだ。だからこそ全てスピンオフとも⾔え、それがこの作品の良さでもある。その展覧会が横断的というからには、サブカルとして順不同な⼊⼝があるべきだと思う。アニメはもちろん、原作漫画も実写も含めて視野に⼊れてほしい。それでこそ初めて横断的展覧会になる、と私は思う」とコメントする。
会場では、原画、設定資料、絵コンテ、監督インタビュー映像など、未公開資料を含む600点超のアーカイブを展示。押井守、神山健治、黄瀬和哉、荒牧伸志といった歴代監督の手がけた作品を、テーマや世界観ごとに比較しながら鑑賞することができる。さらに、「東京ノード」ならではの没入型インスタレーションやインタラクティブな展示も展開。「攻殻機動隊」が一貫して描いてきた「人間とは何か?」という問いを、AIやBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)といった現代の先端技術の視点から再定義。観客が「GHOST(魂)」と「SHELL(肉体)」の関係を探りながら、作品世界と現実世界の交差点を体感する試みとなる。
会期中には「攻殻機動隊」に影響を受けた国内外のアーティストと共創するインスタレーション作品も展開予定。展覧会ならではのオリジナルグッズの販売のほか、今後は巡回展も予定している。
展覧会概要
◾️「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」
会期:2026年1月30日〜4月5日
会場:TOKYO NODE(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45階)
チケット情報:2025年秋発売予定
https://www.tokyonode.jp/sp/exhibition-ghostintheshell/