ビューティ

「ヨル」がスキンケアを発売 ヘア・ボディー・スキンの3軸で“夜間美容”を包括提案

I-neが展開するナイトケアビューティブランド「ヨル(YOLU)」は、新たにスキンケアライン“ヨル スキン”を立ち上げる。“モイスト”と“クリア”の2シリーズからそれぞれセラム(2種、各45mL、各2200円)とクリーム(2種、各45g、各2200円)の全4品をラインアップ。7月2日から公式オンラインサイト、各種ECサイトで順次先行で取り扱いを始め、17日から全国のバラエティーストアと一部のドン・キホーテ、8月1日から全国のドラッグストアで発売する。

「ヨル」は、“夜間美容”に着目して2021年に誕生したブランド。ヘアケア製品を皮切りに、24年にはボディーソープやバスタブレットをラインアップに加え、髪や体をケアするナイトケア製品を展開してきた。小川洋子ブランドマネジャーは、「夜の時間を全身の美容タイムへと変えていきたい」とし、今回スキンケア領域への参入を決めた。

睡眠ホルモン“メラトニン”に
着目したナイトケア処方

スキンケア開発の出発点となったのは、「肌悩みの背景にメラトニンが関係しているのではないか」という仮説だった。メラトニンは睡眠ホルモンとして広く知られるが、近年の研究では、細胞の修復、抗酸化、老化防止などへの影響が明らかになっている。一方で、睡眠不足、ブルーライト、ストレスなどによる過酷な現代人の生活環境が、夜の肌状態やメラトニンの分泌に悪影響を及ぼす可能性も指摘されている。

“ヨル スキン”はこうした背景を踏まえ、“ラバンデュラハイブリダエキス”、“ウワバミソウ発酵成分”、“クチナシ果実エキス”を組み合わせた独自処方“オーバーナイトコンプレックス”を配合。乾燥、バリア機能の低下、ハリ不足といった多角的な肌悩みにアプローチする。

さらに、有用成分の浸透タイミングを制御する2種の“ナイトリペアカプセル”を導入。セラムには速効型、セラムとクリーム共通で持続型を配合し、限られた睡眠時間で効率よく成分を届けられるよう設計している。

“モイスト”シリーズは低分子で浸透性が高い蓮由来のPDRNを配合し、乾燥やハリの低下が気になる肌をケア。“クリア”シリーズにはアゼライン酸誘導体を採用し、瑞々しい潤いを肌に届ける。

香りは、“モイスト”がネロリ&ミュゲ、“クリア”がベルガモット&ホワイトティー。いずれも香りと睡眠の研究から開発された“スマートスリープ香料”を使用しており、スキンケアとしての採用は日本初(同社調べ)となる。

ファブレス企業ならではの
R&D戦略を推進

I-neは製造を外部委託するファブレス体制を採る企業で、企画・開発・販売に注力してきた。24年に研究開発組織「価値創造研究室」を設立し、R&Dの強化を図っている。

同研究所の竹内啓貴所長は「R&Dとマーケティングの連携には、業界全体、日本全体で課題があると感じている。ファブレスであるI-neだからこそこの課題解決に取り組めると信じ、技術と市場をつなぐ取り組みに挑みたい」と意欲を燃やす。

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