専門店チェーン、セレクトショップの2025年5月度売上高(既存店ベース)は、月前半の気温上昇や前年に比べて休日が1日多かったことなどで、前年実績を上回ったという声が多い。
国内ユニクロの売上高は前年同月比13.1%増。「月前半の連休のキャンペーン、後半の“感謝祭”ともにうまく稼働し、客数が増加した」と広報担当者。月後半の“感謝祭”はやや気温が下がったものの、「初日は『アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)』コラボの発売で話題性もあった」。ウィメンズの売れ筋は「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」とのコラボラインのストレートジーンズ、ウルトラストレッチボトムス、「ムーミン」のUTなど。メンズは「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」のスエットやエアリズムインナー、EZYジーンズ、UTなど。寒暖差で春物、夏物の両方が売れた。
良品計画の「無印良品」は同12.2%増。客数が同10.0%増と伸びている。生活雑貨、食品がけん引したが、衣服・雑貨に限っても同8.9%増だった。
しまむらの「ファッションセンターしまむら」(4月21日〜5月20日)は同2.9%増。5月前半の高気温で、「TシャツやUVカットパーカ、冷感インナーなどがよく売れた」(発表リリースから)。
アダストリアは同4.2%増と、4月の前年割れから復調した。「5月14日〜22日に実施したポイント還元キャンペーンも売り上げ伸長に寄与した」(発表リリースから)。
ユナイテッドアローズは同9.6%増。「ジャケット、スーツ、パンツなどのビジネスアイテムに加え、シャツ、カットそーなどの軽衣料、服飾雑貨が好調に推移した」(発表リリースから)。