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特集 アウトレットモール 第8回 / 全12回

ユナイテッドアローズが考えるアウトレット店舗の役割は「新しい入口」 専売レーベルにも“らしさ”を注ぐ

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PROFILE: 伊東治彦/ユナイテッドアローズ ヴァイスプレジデント アウトレット本部 本部長 兼 経営戦略本部 副本部長

伊東治彦/ユナイテッドアローズ ヴァイスプレジデント アウトレット本部 本部長 兼 経営戦略本部 副本部長<br />
PROFILE: (いとう・はるひこ)2002年に入社し、情報システム部門へ配属。08年BY本部へ異動、事業戦略部 部長、副本部長を経て、20年GLR本部 副本部長。その後GLR本部 本部長を務め、22年OLT本部 本部長に着任。25年3月から現職

ユナイテッドアローズ(以下、UA)は、全国にアウトレット店舗を28店舗展開している。25年3月期の「アウトレット他事業」の売上高は前期比9.1%増の237億円。そのほとんどをアウトレットが稼ぎ出しており、グループにおける存在感は大きい。プロパー店舗との運営の違いやアウトレット事業の価値について、伊東治彦アウトレット本部長に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月19日号からの抜粋です)

アウトレット店舗もプロパー店と同様に、立地や規模によって客層は異なり、求められる商品も変わる。そのため、店舗ごとに細かく商品構成をきめ細かくカスタマイズしているという。伊東本部長いわく、「御殿場や軽井沢、神戸三田などでは、比較的高単価の商品が動く。逆に住宅地型の南町田などでは、普段使いに適した価格帯の商品を厚くしている」。

「グリーンレーベル リラクシング(以下、GLR)」事業本部長を経て、22年から現職に就いた伊東本部長。コロナ明けとともに、リアルの買い物の価値が見直される中、アウトレット店舗の役割も変化していると考える。「もちろん最優先のミッションは在庫商品の消化だが、それだけではない。今では普通のショッピングモールと同じように、“楽しさ”や“発見”を求めて足を運ぶ方が増えている」。

こうした中で、アウトレット店舗を「UAの魅力を知っていただく場」と位置付け、新客との接点を意識した店作りに取り組む。フックになっているのが、2013年にスタートしたアウトレット専売レーベルの「ア デイ イン ザ ライフ(以下、ADITL)」だ。店舗によっては品ぞろえの6〜7割を占め、アウトレット店舗を運営する上で欠かせない商品群となっている。

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