シャネル(CHANEL)の2024年12月期決算は、売上高が前期比5.3%減の186億9900万ドル(約2兆6926億円)、営業利益は同30.1%減の44億7900万ドル(約6449億円)、純利益は同28.2%減の33億9900万ドル(約4894億円)だった。
地域別の売上高では、欧州が同1.2%増の56億7600万ドル(約8173億円)、南北アメリカが同4.3%減の37億9000万ドル(約5457億円)、アジア太平洋地域は同9.3%減の92億3300万ドル(約1兆3295億円)だった。日本と韓国は好調だったものの、中国市場の景気停滞が響いた。
同社のリーナ・ネアー(Leena Nair)=グローバル最高経営責任者(CEO)とフィリップ・ブロンディオ(Philippe Blondiaux)最高財務責任者(CFO)は、米「WWD」の取材で、シャネルは24年1~3月期(第1四半期)に「業績の転換点」を迎えたとし、25年も大幅な回復は見込んでいないとの見方を示した。
ネアー=グローバルCEOは、「『シャネル』は100年以上の歴史を持つメゾンだ。時代によって多少の盛衰があるのはあたりまえであり、長期的な視点で戦略を策定している。ゆえに、難しい経済環境下の24年においても、(店舗網やサプライチェーンなど)事業基盤への投資を継続した。25年もそうした投資に関する戦略を維持する」と述べた。
なお、24年12月末時点での店舗数は644店と、23年の612店から32店増加。中国市場には127店あり、そのうち15店を24年にオープンした。25年はグローバルで新たに48店を開く予定で、米国と中国などの主要市場のほか、インドやカナダなど店舗数が少ない市場にも出店するという。
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