コーセーは4月24日、新スキンケアシリーズ“雪肌精 ブルー”と “プレディア ブルー”を融合した初の直営店を有楽町マルイ1階にオープンした。5月16日の全国展開に先駆けた先行販売の場と位置付け、今後の展開を見据えた発信の拠点とする。
“雪肌精 ブルー”は、東洋思想をベースに肌・体・心のホリスティックなアプローチによって、内外から整える提案を強みとする。一方、“プレディア ブルー”は“リフレッシュ ウィズ シー”をコンセプトに、海泥をはじめとした海由来成分を用い、肌と心を澄ませるような使用感を訴求。ブランドごとの訴求軸は異なるが、いずれもサステナビリティと透明性を重視しており、共存する空間設計が可能と判断した。
店舗面積は約27平方メートルで、常駐する販売員数は3名を想定。カウンセリングを重視しながら、従来型の対面カウンターではなく、販売員と顧客の空間をシームレスにつなぐ内装に仕上げた。動線に配慮し、顧客とスタッフの会話が自然に生まれる設計とすることで、ブランドが掲げる“心地よさ”を実装した場を目指す。
“雪肌精 ブルー”は17品目、“プレディア ブルー”は7品目をそろえる。“雪肌精 ブルー”ではライン使いを提案し、洗浄ケアを中心とする“プレディア ブルー”はポイント使いを提案することで、カニバリゼーションを避け、シナジー効果創出を狙う。
店頭では“雪肌精 ブルー”専用のカウンセリングアプリ「ファインド バランス(FIND BALANCE)」を体験できる。肌状態のほか、体質や気分のバランスをチェックし、ライフスタイルを提案。オンライン上でも利用可能で、OMOの起点としても活用する。
また、使用済み化粧品容器の常設回収ボックスを設置し、同社の他店舗に先駆けて再資源化の取り組みを本格化する。容器は回収後、分別・洗浄・乾燥・粉砕などの工程を経て再生。循環型社会に向けた実証拠点としても機能する。
有楽町マルイを1号店として選んだ理由は、20代後半〜30代前半の感度の高い層が多く来館するという立地特性にある。すでに両シリーズはアジアを中心に約50店舗で展開しており、計画比を上回る伸長を見せているという。ブランド担当は「海外の方はクリーンビューティへの認知も高く、東洋思想への関心も追い風となっている」と分析し、国内でも同様の価値観に共鳴する層を中心に拡大を狙う。具体的な店舗数は非公開だが、国内での出店は重点を置いて加速させる意向だ。
■雪肌精BLUE 有楽町マルイ店
営業時間:11時〜20時
住所:東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町マルイ1階