2024年3月に麻布台ヒルズにオープンした「アマン」の世界初姉妹ブランドホテル「ジャヌ東京」では、ニューヨーク在住の現代美術家・松山智一氏とのスペシャルコラボレーションが実現。5月11日まで麻布台ヒルズ ギャラリーで開催する東京初の個展「松山智一展 FIRST LAST」の期間中、ジャヌ東京で松山智一氏の世界観を体感できるさまざまな仕掛けを用意する。
食とアートとが融合するスペシャルなコラボレーション
松山智一氏はブルックリン在住の現代美術家。古代と現代、アジアとヨーロッパなど両極の要素を有機的に結び付けて再構築した色鮮やかな絵画や彫刻が世界的に評価され、ニューヨークのバワリーミューラル (Bowery Mural)の壁画やパリのフォンダシオン・ルイ・ヴィトンでも作品を展示していた。(2025年2月まで)
5階の「ジャヌ ラウンジ & ガーデンテラス」では展示「松山智一展 FIRST LAST」をイメージしたアーティスティックな「アフタヌーンティー with Art by Tomokazu Matsuyama」を提供。ペストリーシェフ野口ゆきえが色彩が叫ぶかのような作品にインスパイアされたスイーツ、吉田行孝がセイボリーを担当し、訪れる人々を魅了する。例えばニューヨークチーズケーキに作品を映したホワイトチョコレートを添え、いちご杏仁豆腐やデコポンタルトで色鮮やかに。セイボリーでは松山氏の出身地である岐阜県産の飛騨牛ローストビーフのオープンサンドや、作品内に登場する本を模したサーモンムースとベジタブルのミルフィーユなど、いずれも華やかで心が躍る。3段それぞれにボッティチェリの名画や千羽鶴をモチーフにした抽象画など、今回の展示のキーイメージを配している。東京タワーが目の前に広がる眺望を楽しみながら、唯一無二のティータイムを満喫できる。
1夜限りのアート&ディナー体験「ナイトミュージアム with 松山智一」はさらにスペシャルだ。ギャラリー閉館後、松山智一氏本人の楽しいトークとアソシエイト・キュレーターの丹原健翔氏による解説のギャラリーツアーで作品を鑑賞。日本ではなかなかできない体験の後は、ジャヌ東京4階の「ジャヌ グリル」のコースをワインとのペアリングで味わう。作品を描いたニューヨークチーズケーキや、この展覧会でのみ購入可能な「とらや」とのコラボによる羊羹など、デザートもこの日ならではのもの。東京で最も旬なアートシーンとダイニングを体験できるこのイベントは4月18日に開催され、30名限定の完全予約制。2万8000円(税・サービス料込)
ジャヌ東京の各所で「FIRST LAST」とリンクする楽しさ
ジャヌ東京館内でも各階のレストランのエントランス付近などの各所で、松山智一氏の作品が展示される。屋外の中央広場には屋外彫刻作品も飾られ、日中と夕刻では違う印象に光り輝くので必見だ。また1階の「アマン エッセンシャルズ ブティック」では新作の版画を限定販売した。
5月11日までに宿泊したゲストには、展示会特別鑑賞ご招待券が贈られる。さらには滞在中いつでもアートを楽しめるよう、全客室に松山氏のアート作品集が置かれている。
そして麻布台ヒルズ ギャラリーでアートを満喫した後は、ぜひジャヌ東京のレストランを訪れたい。鮨割烹「飯倉」、活気あふれるオールディイタリアンダイニング「ジャヌ メルカート」、モダンなスタイルのチャイニーズ「虎景軒(フージン)」など多彩な8軒のレストラン&バーで、展覧会チケットの半券を提示すると、ランチもしくはディナーのウェルカムドリンク1杯という特典がある(対象店舗は6軒)。アートを鑑賞後、作品について語りあいながら、余韻に浸るのもいい。
サンスクリット語で「平和」を意味し、静謐な時間を過ごしたくなる隠れ家的な「アマン」と比較し、同じくサンスクリット語で「魂」を意味する「ジャヌ」。人と人のつながりを育み、歓びを分かち合う交流点。躍動するような麻布台の春を体感しよう。