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能登発ビューティ&ヘルスケアブランド「ナイア」刷新 自然素材を生かし復興と持続可能な未来を目指す

ファインケミカル、ヘルスビューティケア、食品、医薬、化学品を取り扱うアステナホールディングスは、自然の力とサイエンスを融合したスキンケアブランド「ナイア(NAIA)」をリブランディングする。“澄んだ透明感とハリ。能登で生まれる新しい美しさ。”を新コンセプトに掲げ、能登発のネイチャーサイエンスコスメブランドとして生まれ変わる。バスソルトのパッケージをリニューアルし、エイジングケアの化粧水と乳液、新しい香りの洗顔フォームの3品とともに4月1日に発売する。

「ナイア」は、同社が能登の地方創生事業に取り組む中で、能登の自然素材に高い美容効果やヘルスケア効果を見出したことで誕生したビューティ&ヘルスケアブランド。ブランド名は、“能登の自然(NATURE OF NOTO”)、“職人の技(ARTISANSHIP)”、職人の技は生態系の一部であるという思いを表す“包括性と循環(INCLUSIVITY ITERATION)”、“本物の価値(AUTHENTICITY)”の頭文字4つを組み合わせたもの。石川県を拠点に開発と製造を行い、能登の自然素材を活用したアイテムを展開。2024年1月に発生した震災の復興と能登の持続可能な未来の実現を目指す。

製品には、コメヌカエキス、熟成酒粕超濃縮エキス、熟成酒粕パウダー、菊炭、海洋深層水、海塩、ヒバ精油など能登産の美容成分をそれぞれ配合する。原料には、アステナホールディングスが石川県珠洲市を拠点に取り組む農業や林業などで得た副産物を活用。コメヌカエキスには同社が珠洲市で有機栽培した米のコメヌカを、熟成酒粕超濃縮エキスと熟成酒粕パウダーには珠洲市で100年以上の歴史を持つ「櫻田酒造」の酒粕を、菊炭は珠洲市で炭焼きを営む「ノトハハソ」の炭を使用した。ほか、海洋深層水は珠洲市の近くで採取し、ヒバ精油は石川県の県木である能登ヒバに着目。廃材を削りチップにするところから、蒸留し、精油と蒸留水を生成するまでの加工を奥能登地域の農産物・水産物・木材を使った製品の企画開発、製造を行う「奥能登元気プロジェクト」に依頼する。

コメヌカエキスは、ビタミンと海風のミネラルを豊富に含み、肌のターンオーバーを促すとともに潤いと透明感を高める。熟成酒粕超濃縮エキスと熟成酒粕パウダーは、栄養価の高い酒粕を熟成・加工し、アミノ酸と日本酒の発酵で生まれる「α-EG」を濃縮・凝縮した。「α-EG」は旨味成分でありながら保湿や肌荒れ改善や、線維芽細胞の活性化やコラーゲン、エラスチンの産生促進作用を持ち、肌を“全方位”からケアする。菊炭は手焼きの炭で粒子が細かく多孔質であることから、その穴に皮脂や古い角質、角栓などを効率良く吸着し、肌の潤いを保ちながら洗い上げる。海洋深層水はカルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルをバランス良く含み肌のバリア機能を整え、海塩はミネラル豊富で発汗・保湿作用をもたらす。ヒバ精油は高い抗菌効果と爽やかでウッディな香りが特徴だ。

今回新たに登場するのは、化粧水“酒粕 クリアエッセンスローション”(120mL、4300円)と、乳液“コメヌカ プレシャスセラムエマルション”(50mL、5100円)のエイジングケアアイテム2品。精製水のベースを能登の海洋深層水に置き換えるほか、能登産コメヌカエキスと能登産熟成酒粕超濃縮エキスを配合する。化粧水には美容成分のイロハモミジ葉エキスやグリチルリチン酸2K、植物由来エイジングケア成分4種を配合し、米と発酵の力で潤いをサポートする。乳液には透明感を与えるパイナップルセラミドとマンダリンオレンジ果皮エキス、エイジングケア成分のフェルラ酸などを配合し、自然素材と発酵の力でハリと滑らかさにアプローチする。

肌の汚れを落としながら潤いを与える“菊炭&酒粕配合 洗顔フォーム”(全2種、各100g、各3300円)には、クスノキの新しい香りが仲間入り。既存のラベンダーの香りに加え全2種展開となる。能登産菊炭、能登産熟成酒粕パウダーなどの配合成分はそのままに、穏やかな香りのクスノキ精油をブレンドした。“能登ヒバ バスソルト”(480g、4400円)はパッケージデザインを新たに登場。能登ヒバやユーカリ、クスノキ、ラベンダーなどの精油を組み合わせ、ウッディでスパイシーな香りに仕上げた。

なお同日、新発売のアイテムを詰め合わせたトライアルキットを発売する。“酒粕 クリアエッセンスローション”(30mL)、“コメヌカ プレシャスセラムエマルション”(15mL)、“菊炭&酒粕配合 洗顔フォーム”(クスノキ、15g)の3品を各7日分のミニサイズでセットした。能登ヒバのチップとアロマソルトの入った香り袋付きで、価格は1500円。

アステナホールディングスは、1914年に創業。東京・日本橋で薬種問屋としてスタートし、2021年6月から能登半島の中でも過疎化が進む石川県珠洲市を拠点に、地域の伝統や文化を活かした新事業を開始した。地元の農家や自治体、酒蔵と協力し、有機米の栽培やその有機米を用いた日本酒の製造、林業などの取り組みを進める中で、玄米を精米するときに出るコメヌカや、酒造りの酒粕、ヒバの樹木の廃材などの副産物を化粧品の素材に活用できないかと考え、2024年5月「ナイア」の立ち上げに至った。

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