「イソップ(AESOP)」は2月25日、新作フレグランス“オルナー オードパルファム”(50mL、2万3870円)を発売する。さらに同日タイ・バンコクのファインジュエリーデザイナー、パチュラヴィパー・ボディラットナンクラ(Patcharavipa Bodiratnangkura)による特別仕様の“オルナー イヤーカフ”(5万8080円)を、世界各地の一部店舗で200個限定で発売する。
香水名の“オルナー”は、古代スカンジナビア語で“装飾される、花々で飾られる”を意味する動詞に由来し、香りの花束が鎧をまとうように肌を包む様子をイメージしている。“オルナー”の香りには多くの表情や機微があり、他者と同じ道を歩まない姿勢は「イソップ」のフレグランスの制作にも通じている。
閃光を放つメタリックから機微のあるフローラルへ
調香師セリーヌ・ バレル(Celine Barel)とのパートナーシップにより誕生した“オルナー オードパルファム”は、優美さと強靭さの間に存在する詩的な張力を題材に、マグノリアリーフ、ローマンカモミール、シダーハートを主要香調としたフレッシュでエッジの効いた力強いフローラルな香りのオードパルファム。
まばゆいシトラスノートに、グリーンでフレッシュなスパイスがアクセントを添えるトップノートから、マグノリアリーフの上質な植物の香りをゼラニウムの香調により装飾しつつスパイシーなカルダモンの温もりも感じることのできるミドルノートへ、そしてサンダルウッド、シプリオルハート、シダーハートがマグノリアリーフの勢いをつなぎ止めながらラストノートへと着地する中で、繊細さや上品さに終始する従来的な花の香りのイメージとは一線を画す香りを楽しめる。
香りをかたどる限定イヤーカフ
ボディラットナンクラの作品は、タイ伝統の職人技と日本の侘び寂びの概念を融合させたアプローチが特徴。大胆な美的表現と素材や質感に対するきめ細やかな手仕事を共存させることで、彼女自身の美学を表現している。
今回発売する“オルナー イヤーカフ”は、凛々しく咲き肌を包み込むような“オルナー オードパルファム”の香りを視覚的に表現した唯一無二のデザイン。職人が手作業でスターリングシルバー925にロジウムコーティングを施し、一つ一つ丁寧に仕上げた。繊細なフォルムながらも揺るぎなく強靭な素材を用いることで、香りの中に潜む感情的な張力関係を可視化している。
パチュラヴィパーはデザインについて「かねてから私はマグノリアを力、そして純粋さの象徴だと思ってきた。花に由来するデザインというと、女性的なものを連想したり、甘みが前面に出たりする傾向があるが、花に対する私の見方は違う。花は彫刻のようであり、非常に強く、そのままで完璧な存在なのだ」と語った。