“鍛鉄”と“鉄格子”の対比
会場は新国立競技場内の室内練習場。コレクションテーマは“GILDED SPEED”で、同ブランドが得意とする繊細なビーズ装飾の華麗さと、タイトなスポーツウエアなどの機能的かつシンプルなデザインを対比させた。着想源は、叩いて成形する金属加工技術である“鍛鉄”と、大量生産を目的として生産される“鉄格子”の関係性だという。コレクションには、「アディダス オリジナルス（ADIDAS ORIGINALS）」のウエアを再構築したようなコラボーションアイテムや、「アグ（UGG）」の“クラシック ミニ ディッパー”をベースに、スナップボタンでカスタマイズを施したブーツも登場した。ブーツは、10月15日に発売予定だ。ユェチ・チ＝デザイナーは、18年にセントラル・セント・マーチンズ美術学校ニットデザイン科を卒業し、「シャネル（CHANEL）」の刺しゅうアトリエで経験を積んだ後、19年に自身の名を冠したブランドを設立。20年春夏の上海・ファッション・ウイークでコレクションデビューを果たし、22年には「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ（LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE」のセミファイナリストにも選出された。
