ファッション

ファーストリテイリングが「Jブランド」を買収、スキニー・デニムで人気

 ファーストリテイリングが、“スキニー・デニム・ブーム”の火付け役である米「Jブランド」を買収する。Jブランド・ホールディングスの株式を保有する、スター・アヴェニュー・キャピタルと、既存経営陣から、持ち分の80.1%を取得する。11月28日の取締役会で決定し、今日30日に契約を締結した。

 「Jブランド」は、2005年にジェフ・ルーズCEOが米国ロサンゼルスで立ち上げた、メンズ、ウィメンズのプレミアム・デニム・ブランド。ストレッチの利いたミニマルで美しいシルエットや、フィット感の良さで人気を博している。最近はトータルブランド化し、デニムを核としたコンテンポラリー・ブランドとしての認知度も高い。2011年12月期の売上高は約1億2400万ドル(約100億円)で、営業利益は3100万ドル(約24億円)と高収益企業だ。

 ファーストリテイリングは、傘下に「セオリー」や「ヘルムートラング」「コントワー・デ・コトニエ」などを有しており、アフォーダブルラグジュアリー分野でブランドポートフォリオを拡大することや、「Jブランド」の持つプレミアム・デニム分野でのノウハウを活用し、ユニクロのジーンズ「UJ」を始めとしたグループのデニム商品の開発の強化を狙う。さらに、10月5日にサンフランシスコに「ユニクロ」の米国西海岸1号店をオープンしたばかりだが、米国のファッションの重要拠点であるロサンゼルスに拠点を持つブランドを獲得することにより、米国、ひいては世界における存在感を強化することが目的だ。

 取得金額は、持分法の80.1%分で約2億9000万ドル、アドバイザリー費用等で1000万ドル、合計約3億ドル(約240億円)。

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