ファッション

3月1日に発売した「ジーユー」×「アンダーカバー」 グローバルブランド目指しモノ作り引き上げ

ジーユー(GU)」は3月1日、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」との第3弾となるコラボレーション商品を発売した。2021年4月、10月に発売した第1弾、第2弾のコラボと比べて発注量を増やしているといい、従来のようにフルラインアップは一部店舗のみでの販売とはせず、国内全店で全21型を販売。海外は香港、台湾と、米ニューヨークの長期ポップアップ店舗で取り扱う。「23年9月にニューヨークで商品本部を立ち上げており、グローバル化を模索している。モノ作りの完成度の引き上げを目指す中で、『アンダーカバー』に再度協業のお声掛けをした」と、ジーユーの原田幸介メンズMDは話す。コラボやニューヨークの商品本部について聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):21年に発売したコラボ第1弾、第2弾の売れ行きはどうだったのか。
原田幸介ジーユーグローバル商品本部グローバルMD部メンズMD(以下、原田):好調だった。今回、発注量を増やしているのもそれゆえだ。ウィメンズよりもメンズの反応が良かったため、第3弾は品番をメンズに絞り、サイズ展開によって女性客にも楽しんでいただけるようにした。袖が取れる仕様のライダースジャケットやショーツにもなるパンツなど、長い期間着られるようなアイテムが多いが、好みに合わせて着丈やスタイリングをカスタマイズでき、お客さまがワクワクするようなデザインを追求した。その結果、今すぐ着られて、初夏まで使えるデザインが中心になった。

WWD:ニューヨークに商品本部ができたことで、「ジーユー」のモノ作りは具体的にどのように変わりつつあるのか。
原田:これまではニューヨークでの市場リサーチも東京から出張ベースで行っていた。ニューヨークに商品本部ができたことで、常に現地の情報がキャッチアップできるようになった。また、フィッティングもニューヨークで行うことができ、現地のモデルでサイズ調整ができている。長期ポップアップで出店していることで、お客さまからのフィードバックも常に得られるようになった。

「世界で売れる1つの商品を作る」

WWD:日本での反応とニューヨークでの反応は、具体的にどんな点が異なるのか。
原田:例えば、日本ではオーバーサイズシルエットが好まれるが、ニューヨークでは“ボディーポジティブ”の考え方のもと、身体のラインをきれいに見せるサイジングやシルエットが好まれる。このところカーゴパンツは日米でヒットアイテムになっているが、それもわれわれの考えていた推しポイントとは異なる点が支持されている。われわれは、シルエットの太さやカーゴポケットの立体感を追求してきたが、ニューヨークのお客さまには裾のコードで着こなしを変えられる点などが評価されている。(国や地域ごとに展開するデザインを変えるのではなく)カーゴパンツのように、世界で売れる1つの商品を作っていきたい。

WWD:グローバルブランド化に向け、特にデザイナーコラボを強化するなどの予定はあるのか。
原田:コラボを特段増やすわけではなく、今後も「ジーユー」と親和性があり、お互いにメリットがある場合はコラボを考えていく。「アンダーカバー」との協業第4弾についても現時点では特に予定はない。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。