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特集 Z世代が企業に求める「サステナビリティ」の今

再エネ利用量を加速する資生堂とロクシタン【Z世代が企業に求める「サステナビリティ」の今】

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商品の生産や人為的活動で生まれる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と、植林や森林管理などにより温室効果ガスを吸収・除去した合計を実質的にゼロにすること。120以上の国と地域が2050年にカーボンニュートラル達成という目標を掲げている。(この特集は「WWDBEAUTY」2023年5月29日号からの抜粋です)

資生堂(SHISEIDO)

2021年に再生エネルギー利用量50%

資生堂は、長年CO2排出削減など地球環境の保全に取り組む。2020年2月には26年までにカーボンニュートラルを目指すというコミットメントを発表し、達成に向けて自社の工場やオフィスで「再生可能エネルギーの利用促進」や「エネルギー効率の向上」を実施する。再生可能エネルギーの利用促進については、22年に国内外の全ての工場で電力のカーボンニュートラルを達成。大阪と掛川、久喜、那須の国内工場はCO2フリーの水力発電由来の再生可能エネルギーを活用する。現在は、オフィスや事業所も再生可能エネルギーの利用を進め、22年には銀座・汐留本社ビルなどを100%再生可能エネルギーの電力に切り替えた。

さらに世界各国・各地域の工場や研究所の敷地内や建物に太陽光パネルの設置を積極的に推進し、22年は福岡久留米工場と大阪茨木工場を加え、資生堂全体で国内外8工場に太陽光発電設備を導入した。

事業活動で使用する電力は100%再生可能エネルギーで賄うことに向けてグローバルで取り組み、特に売り上げ構成比が高い中国と日本でカーボンニュートラルに向けて積極的だ。中国では、全工場やオフィスでの電力の再生エネルギー化を加速。資生堂全体の再生可能エネルギー利用量は、21年時点で総電力の50%となった。

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