ファッション

服が肥料に? 衣と食の循環モデル「サーキュラーファーム」を体感できるフロアが銀座に期間限定オープン

 クレサヴァは、アルーフ ホームと協業し、4月22日、東急プラザ銀座7階に「サーキュラーファーム ミュージアム」をオープンした。7月末までの期間限定。約1320平方メートルの広大なスペースに、“学び・体験・実践”をコンセプトとするブースやショップスペースを設け、レストラン&バーを併設。衣と食の循環モデル「サーキュラー ファーム」を体感できる場所として、取り組みをアピールする。

 「サーキュラー ファーム」とは、廃棄されるはずだった衣類を肥料として土へと還しながら、野菜を育てることで循環させる仕組み。クレサヴァは衣類を肥料へと加工するテクノロジーを開発し、特許を取得。京都・南丹市に自社農園を持ち、回収した繊維を粉砕して有機発酵物物と混ぜ合わせて発酵させ、円柱状のペレットにして肥料として畑に使用して野菜を育てている。「サーキュラーファーム ミュージアム」では、鉢に土とペレットを入れてバジルやミニキャロットのタネをまく体験コーナーや、京都の野菜や食品、調味料などを販売するマルシェを構える。衣料回収コーナーもあり、会員登録すると重さに応じてポイントがもらえ、店舗内やオンラインストアで使用できる。

 「天然繊維のみを回収してきたが、このほど化学繊維も肥料化に成功した。肥料は農産物によってレシピの調整が可能だ。衣類から衣類の循環ではなく、衣類から食へ。『サーキュラー ファーム』をライフスタイルの一部になるくらい浸透させたいし、コミュニティーを構築したい。海外で特許の申請も行っており、日本から技術を発信したい」と園部皓志クレサヴァ社長は語る。

 「サーキュラーファーム ミュージアム」にはほかに、天然素材を用いたライフスタイルブランド「アルーフ ホーム(ALOOF HOME)」も展示・販売。さらにレストラン&バー「YUBA」では、京都の食材を使った和食中心のメニューがそろう。

 なお、「アルーフ ホーム」は7月末に東急プラザ銀座4階にショップをオープンする。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“個”が主役の百貨店特集2024【WWDJAPAN BEAUTY付録:2023年度世界のビューティ企業TOP100】

7月22日号の「WWDJAPAN」は百貨店特集。 個人の価値観が多様化し、コロナを経てオンライン消費がますます浸透しました。百貨店という業態の存在意義すら問われる中、それでも人が集まる店の条件とは何か。決め手は、品ぞろえでも立地でもなく、情熱と個性を持った“人”の存在。百貨店が元々持っていた強みに光を当てたり、その枠を超えて新分野を開拓したりと、編集力やアイデアを駆使して売り場を面白くしようとする…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。