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JDドットコム、CEOが退任 後任は社長が昇格

 中国第2位のEC企業JDドットコム(JD.COM)は4月7日、劉強東=創業者兼最高経営責任者(CEO)がCEO職を退任したと発表した。後任には徐雷社長が同日付で就任した。

 劉創業者は議決権の約77%を保有しており、引き続き取締役会の会長を務める。今後は長期的な戦略策定や若手の育成、地方事業の活性化に専念するという。

 徐新CEOは47歳。2009年にJDドットコムに入社し、チーフ・マーケティング・オフィサーやリテール事業のCEOなどを務め、21年9月に社長に就任した。その頃から、日々の経営は同氏が担っていたと見られている。

 JDドットコムが運営するプラットフォームには、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「ロエベ(LOEWE)」「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」「トッズ(TOD'S)」などのラグジュアリーブランドが出店しているが、中国当局による規制強化の影響や競争激化、マーケティング費用の増大などにより成長が鈍化。21年12月通期決算は、売上高が前期比27.5%増の9515億人民元(約18兆円)、営業利益は同66.4%減の41億人民元(約779億円)、純損益は前年の493億人民元(約9367億円)の黒字から44億人民元(約836億円)の赤字となっている。

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