ビューティ

チークはもはや“平成メイク”!? 血色を口紅で演出するZ世代の「リップ事情」

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 メイクを通して、Z世代が持つ独特の美容意識やコミュニケーション感覚をひもとく第2弾。今回は「リップ事情」にフォーカスする。マスクの下にもリップがマストなZ世代、果たしてその理由とは? 昭和世代にとっては、少々驚きの価値観をお届けしたい。

メイクに気合いを入れるのは「友達と会う時」
マスク下はリップがマスト

 Z世代のリアルなリップ事情を知るために、今回も学生さんに取材にご協力いただいた。萌さん(21歳・三重県出身)、なみさん(20歳・静岡県出身)、涼さん(24歳・千葉県出身)、ファッション系の大学に通う3人だ。まず、マスク下にもリップをつけるかどうか聞いてみた。

涼:つけます。学校に行くときは、だいたいつけています。

なみ:つけますね。特に誰かと食事の機会があるときは、マスクを外すので絶対つけます。バイトに行くときは、つけないこともあるかな。

萌:私もバイト先ではつけないけど、友達と会うときはほぼつけます。

 あくまで個人的な感覚だけれど、「バイト先ではリップをせず、学校ではするって、逆なのでは?」と思ってしまった。学校の校風やバイトの職種にもよるが、友人と授業を受けるような場面より、不特定多数の人と会い、社会活動に参加するバイトの場面のほうが、「きちんとしていたい」という心理が働きそうな気がする。

萌:友達と会うときにリップをつけるのは、“スマホで写真を撮る”からです。毎日会うような親しい子だと、食事くらいでは撮らないこともありますけど……。たまに会う子の場合は“いつ撮られてもいい感じ”にしておきたい。

涼:地元の友達と久しぶりに会うときなんか、バッチリメイクするよね。

なみ:確かに。友達に会うときが一番、ファッションにもメイクにも気合いを入れます。学校では皆メイクしてるから、しないと浮いちゃうくらい(笑)。

 不特定多数の他者と直接会う機会が「オフィシャルな場面」だったのは、もはやひと昔前の価値観らしい。友達同士で撮った写真をSNSにアップする場合、そちらのほうが、よっぽど不特定多数の人の目に触れる機会が多くなる。だからこそ、友達と会うときに最もメイクに気合いを入れ、特に欠かせないのが「リップ」なのだ。

涼:唇に何もつけずに写真を撮ると、顔色が悪く見えるんです。血色感が欲しいので、リップだけは絶対マストです。

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