ファッション

「ドラクエウォーク」とファッションの良好な関係 緊急事態宣言下の“ぼうけんのしょ”

 ファッションを生業としている以上、緊急事態宣言下であっても“ファッションしたい!”と思う(……可能な限り)。そこで国や都の要請を守りつつ、ニューノーマルにフィットした趣味をファッションと共に楽しむ業界人を紹介したい。まずは散歩(「ドラゴンクエストウォーク(以下、ドラクエウォーク)」)だ。

 「ドラクエウォーク」は、スクウェア・エニックス(東京都、松田洋祐社長)が運営するスマホ用の“位置ゲー”(位置情報ゲーム)。「ドラゴンクエスト(以下、ドラクエ)」の世界観そのままに、現実世界とリンクしたマップで目的地をセットしてストーリーを進めたり、敵を倒してレベルを上げたり、自分が主人公になって冒険ができる。

 この「ドラクエウォーク」を2019年9月14日から楽しんでいるのが、田村貴之ティープランニング社長(48歳)だ。ちなみに「ドラクエウォーク」のサービス開始は19年9月12日。この2日のずれは?と聞くと、「9月14日は僕の誕生日なんです。勇者として生まれ変わるべく、誕生日を待ってスタートしました!」と、なかなかにレベル違いの回答が返ってきた。

 もともと田村社長にはジョギングやダーツの趣味があったが、3歳半になる長男が生まれてからは家事や育児を最優先。そんな中、サービスが開始されたのが「ドラクエウォーク」だった。現在は、自転車での通退勤時に“ウォークモード”(スマホ操作なしで自動で敵と戦ったりアイテムを入手する仕様)にし、「ときに帰り道は遠回りをして1日平均8000歩ほどを稼いでいる」という。「“位置ゲー”は歩いてナンボ。ただ、いい年をしたオジサンが小汚い格好でうろうろしていると怪しまれてしまうので、なるべくポップな装いを心掛けています」。

 取材時の田村社長のコーディネートは“白×ピンク”で、白のマウンテンパーカは「ユニクロ(UNIQLO)」とデザイナー、ジル・サンダー(Jil Sander)のコラボライン“+J”のもの。今春買ったもので、「トレンドのオーバーサイズと、突然の雨でもフードをかぶればレインコート代わりになる点がお気に入り」とのこと。

 ピンクのショーツは「パタゴニア(PATAGONIA)」。「例年、4月になったらショーツを解禁しています。以降11月くらいまでは、ずっとショーツ(笑)。公園などで『ドラクエウォーク』することもあるので、虫除けは欠かせません!」。同じくピンクのスニーカーは、ティープランニングがPRを手掛ける英国ブランド「アンブロ(UMBRO)」のダッドスニーカー。「武骨に見えて、歩きやすいんです。やっぱり『ドラクエウォーク』には、歩きやすさがマストなので」。

 小物もピンクで、サングラスはベルギーのウオッチ&アイウエアブランド「コモノ(KOMONO)」。小さく収納できるエコバックは、米国ブランド「ジュライ ナイン(JULY NINE)」だ。「基本的にマウンパとショーツのポケットで十分なんですが、帰宅時にスーパーやコンビニに寄ったとき用に持ち歩いています」。自転車は「キャノンデール(CANNONDALE)」で、「もう15年ほど乗っています。先日、自転車屋さんで『そろそろ寿命です』と言われました……」。同じく「キャノンデール」で、次の相棒を検討中だという。

 ちなみに「ドラクエウォーク」は奥様もやっており、夫婦で“一緒にぼうけん”(パーティーを組んで一緒に戦うこと)することもあるそう。「どうしても欲しい装備があるときは、課金することもあるんですが、共通の趣味ということもあり、奥さんからも許しが出やすいです(笑)」。

 最後にひと言とリクエストすると、「『ドラクエ』シリーズは、1986年5月27日の“1”発売から今年で35周年。僕ら世代には青春そのものだし、コロナ禍であれこれ制限がかかる中でも、散歩は健康維持のために認められています。無課金でも十分楽しめるので、一緒に冒険しましょう!」ときれいにまとめてくれた。

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