ファッション

逆さにするとデザインが変わる服、「ビューティフルピープル」の新提案

 「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、新たなパターンテクニック「ダブルエンド(double-end)」を2021年秋コレクションで発表した。日本語で“両頭”を意味する「ダブルエンド」は、単なる2ウエイではなく、上下をひっくり返すことで新しい機能や形が生まれるアイデア。太字と細字のペンが両端に備わっている油性マーカーが分かりやすい”両頭”の例だ。
 
 「ビューティフルピープル」21年秋コレクションでは、キャミソールを逆さにするとホルターネックとして着用できるトップスをはじめ、ワイドパンツを逆さにしてファスナーを開くとサルエルパンツに変化するボトムスなど、形やシルエットを変えられるアイテムがそろう。中とじの構造になったロングドレスは、逆さにすると丈が短くなりベビードールに早変わり。上下逆にしても美しいデザインとして成立させたパターンテクニックだ。いずれの着方も“正しい着用方法”だと打ち出すため、両サイドにブランドのネームタグを付けている。

 この「ダブルエンド」のアイデアは、ブランドが19-20年秋冬から提案する、洋服の内部に隠れている空間に着目した独自のパターンテクニック「サイドシー(Side-C)」を発展させたもの。表面をA面、裏面をB面としたときに、その間にある部分をC面とし、体を通す位置を変えることで、服の新しい着方を示してきた。

 デザイナーの熊切秀典は「これまで提案してきた『サイドC』は難しいと言われることが多く、よりシンプルにしようと『ダブルエンド』のテクニックを考えた。『サイドC』は面全体を使うが、『ダブルエンド』は軸を見つけて逆さにするだけで、誰でも簡単に形を変えることができる。また1枚の服でも、2着分のデザインを楽しむことができ、長く着用できるはずだ」と説明する。

 「ダブルエンド」のテクニックは21-22年秋冬コレクションにも継続して取り入れていく。「ビューティフルピープル」は3月4日に、現在オンライン上で開催中のパリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)でコレクション動画を発表する予定。モデルの冨永愛を起用した映像作品で、3月1日にはティザー動画を公開した。さらに15日には楽天支援のプロジェクト「バイアール(by R)」の一環として、「楽天 ファッション ウィーク東京」内でファッションショーを開く。その模様はオンラインでも配信され、パリコレで発表した映像作品の続編のストーリーとなる。

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