ファッション

安藤忠雄が手掛けるピノー財団美術館、オープンを21年春に延期

 ケリング(KERING)のピノー財団(Fondation Pinault)は、6月に予定されていた美術館のオープンを、新型コロナウイルスの影響によって2021年春に延期することを発表した。

 これはパリ市が保有するかつての商品取引所ブルス・ドゥ・コメルス(Bourse de Commerce)を、ピノー財団に50年間の期限で貸与して美術館として活用するというもの。広さはおよそ1万4000平方メートルで、パリ中心地のショッピングモール、フォーラム・デ・ザール(Forum des Halles)付近にある。歴史的建造物としても名高く、過去には「ポール・スミス(PAUL SMITH)」や「ランバン(LANVIN)」がショーを行っている。

 美術館として使用するにあたって建物の外観には手を付けないが、内部の改装を建築家の安藤忠雄が手掛けている。改装作業は17年から開始され、何度かの遅れを経て今年3月に終了したものの、最終的な仕上げを行っているところで新型コロナウイルスの感染が拡大したことから今回の延期を余儀なくされた。

 ピノー財団は、「フランスでは3月17日から厳格な外出制限措置が取られており、仕上げの作業をいつ再開できるかが分からないため開館を延期する」とコメントを発表した。

 フランソワ・ピノー(Francois Pinault)=ケリング創業者は膨大なアートコレクションを所有しており、01年にはフランス南西部のブローニュ・ビヤンクールにあるセガン島に美術館を建てようとしたが、さまざまな事情によって05年に計画を断念。しかし同年にイタリアのパラッツォ・グラッシ(Palazzo Grassi)美術館を購入し、コレクションの一部を収蔵している。

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