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アーティストの正田啓介が日本初の個展を開催 京都職人や陶芸家とのコラボレーション作品も

 アーティストの正田啓介による「スタジオ・ザ・ブルー・ボーイ(STUDIO THE BLUE BOY)」の個展が1月24~26日、東京・原宿のブリック(BRICK)で開催される。"センス・オブ・ワンダー(SENSE OF WONDERA)”と題された同展では、正田が制作したラグや徳利などさまざまな作品を展示販売する。昨年6月にパリ・パレロワイヤルのギャラリーで開催して以来、日本では初の個展になる。

 見どころは、以前キャンバス上で表現してきたことをラグや陶器などの立体的な造形で表現している点。正田ならではのアブストラクトなスタイルに新たな質感や奥行きが加わり、ユニークで表情豊かな表現となっている。正田は、「美しいものを生活に取り入れたいと思い、まず思いついたのがラグだった。共存し得ない景色のミックスやトリックアートのような日常の中に非現実を生み出す作品にした」とコメント。

 ラグはニュージーランド産ウール100%で、染色から織りまでメード・イン・ジャパンにこだわった。大阪の染色工場で染めた糸は京都の工場でフックがんと呼ばれる手持ちの機械を用いて丁寧に織られ完成する。正田自身がインターネットで丹念にリサーチして工場を探し、職人と話し合いの上でデザインするという。陶器は仮面作家兼陶芸家の坂爪安太郎とのコラボレーション。徳利の成形を坂爪が、絵付けを正田が手掛けた。また、今回の個展では、撮影時に使用した2メートルを超える巨大なアクリル板を再利用した照明なども展示する。

 陶器や一部の作品は「スタジオ・ブルー・ボーイ」のウェブサイトで販売中。ラグに関しては、一点一点手織りしているため受注生産になる。

 正田は「WWD JAPAN.COM」などでアートディレクターやグラフィックデザイナーとして活躍後、約2年前にアーティスト活動を始めた。彼自身のデジタルスキルを生かした抽象的な作品は、世界各地への旅で出合った建築物やインテリア、モダンアートなどから着想を得ている。