目まぐるしいスピードに対応するのは、もはやファストファッションだけではない
カオス状態のファッション・ウイーク、怒涛のようなツイートやインスタグラムのポスティング、加速する製作サイクル、興奮の極みに達し過熱状態になった業界構造―ファッション業界の最新トレンドは、“ワープスピード(超光速)!”に決定したようだ。これはファッションの頑健さを示しているのか?ファッションの人気は新しいテクノロジーに助けられ、ハリウッドやミュージック、アートの世界とがっちり手を組んで、うなぎ上りなのか?それとも、現状のシステムが単に制御不能に陥り、総“燃え尽き症候群”にまっしぐらに突き進んでいるのか?この問いに対する答えは、人によってさまざまだ。10月、ラフ・シモンズ(Raf Simons)は「ディオール(DIOR)」のアーティスティック・ディレクター退任を発表した。理由の一つは「自身のブランドや仕事以外の人生にもフォーカスしたいから」。自身のメンズブランドに加え、オートクチュール、プレ・コレクションなど、「ディオール」でも年6回のコレクションを発表。スターブランドを手掛ける栄誉よりも、多忙を極める生活からの脱却を選んだラフの選択は、業界に大きな波紋を呼んだ。問題が問題だけに、安易に答えは出ない。「WWD」はこの問題について、デザイナー、エグゼクティブ、エディターら、幅広い人々に聞き取り調査を行った。
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[rel][item title="「私に関しては全く問題ない」
ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
[rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」
ージョルジオ・アルマーニ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/3?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/giorgio-armani.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
[rel][item title="「今後10年は再調整の時期であるべきだ」
ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
[rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
ーマーク・ジェイコブス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/5?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/cfda-designers-marc-jacobs.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
[rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
ーアルベール・エルバス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/6?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/alber-elbaz-fg.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
[rel][item title="「ファッションはビジネスで、消費者が最優先事項」
ーアレキサンダー・ワン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/7?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/wang-2.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
[rel][item title="「ファッションワールドがすごく速く動いていることについて異論はない」
ートム・ブラウン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/8?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/thom-browne-mr-normal01.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
[rel][item title="「人々は今体験を求めている」
ートミー・ヒルフィガー" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/9?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/overheated02.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
[rel][item title="「燃え尽き症候群はどんな業界にもあること」
ーラルフ・トレダノ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/10?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/ralph-toledano011.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)
私に関しては全く問題ない。だが、今要求されている仕事量を片付けるのに、誰もがドリームチームを持っているというわけではない。それはわれわれが生きている時代とともに移り変わるし、過去に戻ることはできない。人によって、また中小企業にとっては多過ぎるかもしれない。だが「シャネル(CHANEL)」「ディオール」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などの大企業はスピードに対処できるように組織されている。現代は非常に多くの異なるレベルのビジネスと可能性が存在する。私が最も嫌悪するのは、高額の報酬を得ていながら、(ブランドの)要求が多過ぎるとか、燃え尽きてしまうのは嫌だとかいうデザイナーだ。デザイナーはフルタイムの職業だ。趣味の片手間にやる仕事じゃない。今やファッションはスポーツだ。走れ!
闘牛士じゃないなら、アリーナには足を踏み入れないことだ。誰だってコレクションを披露することはできる。コレクションの回数が多過ぎるかもしれないが、それは私には関係ないことだ。業界を完璧に“自分仕様”に改良する方法なんて分からない。優れた人材と上手に組織作りをすることが必要だ。とはいえ、それは至難の業だがね。
[rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」ージョルジオ・アルマーニ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/3?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/giorgio-armani.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「今後10年は再調整の時期であるべきだ」
ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
ーマーク・ジェイコブス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/5?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/cfda-designers-marc-jacobs.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
ーアルベール・エルバス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/6?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/alber-elbaz-fg.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションはビジネスで、消費者が最優先事項」
ーアレキサンダー・ワン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/7?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/wang-2.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションワールドがすごく速く動いていることについて異論はない」
ートム・ブラウン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/8?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/thom-browne-mr-normal01.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「人々は今体験を求めている」
ートミー・ヒルフィガー" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/9?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/overheated02.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「燃え尽き症候群はどんな業界にもあること」
ーラルフ・トレダノ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/10?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/ralph-toledano011.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)
ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった。このような状況で必ず起きるのが、ファッションの成功を運命づけたのと同じ要素が、その危機を引き起こすことだ。私にしてみれば、全てのものが溢れかえり、何もかもがあまりにも速いスピードで進んでいるという感覚は、ずっと前から明らかだった。テクノロジーと現代のライフスタイルが、ますますこの状況に拍車を掛けている。ファッションにも立ち止まったり、時には沈黙したり、高く評価されることが必要だ。ランウエイショーを一般公開するのは、タイミング的に混乱を招くだろうし、システムを一層増幅させ加速させるだろう。つまり、人々は秋冬シーズンのショーを3月に見たら、今すぐその服を欲しいと思うだろうが、しかし、まだそれらは生産されていないという事態になる。それに対応しようとすれば、われわれはファストファッションのように仕事をしなければならないし、供給経路全体を再編しなければならない。それだけではなく、クオリティーは言うまでもなく、さらにファッションが糧とするクリエイティビティーを変えてしまうだろう。
[rel][item title="「私に関しては全く問題ない」ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next3" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「今後10年は再調整の時期であるべきだ」
ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next3" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
ーマーク・ジェイコブス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/5?r=next3" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/cfda-designers-marc-jacobs.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
ーアルベール・エルバス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/6?r=next3" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/alber-elbaz-fg.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションはビジネスで、消費者が最優先事項」
ーアレキサンダー・ワン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/7?r=next3" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/wang-2.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションワールドがすごく速く動いていることについて異論はない」
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ーラルフ・トレダノ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/10?r=next3" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/ralph-toledano011.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
ポール・スミス(Paul Smith)
多くの人が同じ池で釣りをしている。ゆえに世界は商品供給過多になっている。似たような商品や店があまりに多過ぎるよ。今後10年間で多くの大企業による大規模な整理が行われるだろう。彼らは戦略を考え直さなければならなくなるだろう。そして、成長が横ばいになることを受け入れるべきであることを知らなければならない。なぜなら、彼らは常にもっと、もっと、もっと欲しいと攻撃的で、まるで風船を膨らませ続けているかのようだから。そのうち破裂するよね。だから私は今後10年は再調整の時期であるべきだと考える。人々は少し落ち着かなければならない。 [rel][item title="「私に関しては全く問題ない」ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next4" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」
ージョルジオ・アルマーニ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/3?r=next4" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/giorgio-armani.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
ーマーク・ジェイコブス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/5?r=next4" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/cfda-designers-marc-jacobs.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
ーアルベール・エルバス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/6?r=next4" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/alber-elbaz-fg.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションはビジネスで、消費者が最優先事項」
ーアレキサンダー・ワン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/7?r=next4" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/wang-2.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションワールドがすごく速く動いていることについて異論はない」
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ートミー・ヒルフィガー" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/9?r=next4" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/overheated02.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「燃え尽き症候群はどんな業界にもあること」
ーラルフ・トレダノ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/10?r=next4" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/ralph-toledano011.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)
僕はファッションが好きだ。ショーをするのも、コレクションを作ることも、デザインすることも好きだ。「これは一体誰のため?」「これはどこへ行くんだ?」。疑問に思うんだ。でも、僕は仕事を続ける。なぜなら、好きだから。それだけだよ。デジタルアクセスやSNSといったものは、考える上での追加的要素だと思う。だが、絶対やらなきゃならないようなものではない。見たり、理解したり、使えるようにならなきゃいけないものは他にもたくさんあるし、いろいろ課題もあるし、通常の業務はあるし、そうだね、疲れちゃうよ。
僕ら(僕と僕のデザインチーム)は、「これってインスタグラムにいいかな?」とか「ウェブで使えるかな?」とか「セールスに効果あるかな?」「ショーで映えるかな?」みたいなことは言わない。僕らはショーの準備をするし、同時に違うマーケットに向けてショーから派生するものを作っていく。
クリエイティブの過程にフォーカスする以外、やり方を知らないんだ。計算機でできるものじゃないしね。エモーショナルで自伝的な作業だ。ある瞬間の何かに反応することであり、エディットし続けることであり、何か別のことを経験する過程でレスポンスをさらに加えていくということだ。制限時間が来て、終わりになる。これの繰り返しだよ。
前回、僕はたくさんのことを理解しようとトライしたんだ。インスタグラムが刺激的だということや、ゲイの結婚が神の前では平等であることとか、その他気になっていたことをいろいろとね。何を作るか、それはいつも同じところから始まる。そして、クリエイティブな作業としてこれをやっていこうということになる。
だから僕らは常に同じところから始めるんだ。つまり、モノを作るのが好きだし、観客を別の世界へと誘い、楽しませるショーをするということ。そして、次に店頭用の商品に取りかかる。人々が必要でもないのに、欲しくて買わずにいられないようなものを用意する。それがエンターテインメントの形だよね。
これが僕のやりたいことの全てだ。皆、僕が1週間をやりたくないことをやって終えてしまっているって思うだろう。でも、それも仕事の一部だ。すごく細かくやるべきことは決まっているよ。そして、やりたいことよりも、やりたくないことがたくさんある。でも、自分の時間ややりたいことをやるというぜいたくを諦められるのは、僕の脳の別の部分を使い、別のエネルギーを必要とする、その他の作業によってなんだ。それが現実。そして、それは趣味ではなく、仕事と呼ばれるものだ。でも、クリエイティブな部分から得られる喜びは、僕が愛してやまない部分で、苦労やストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ。
それに対する時間的なバランスは、その他のことと比べれば大したことではない。ショーのために6週間集中して昼夜を問わず働き、7分間、よかったと思える何かを作り出せる瞬間のために、いろんなことに対処するよ。それに値するだけの魅力を感じている。
[rel][item title="「私に関しては全く問題ない」ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next5" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」
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ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next5" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
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アルベール・エルバス(Alber Elbaz)
人々と話せば話すほど、誰もが変化を望んでいるのが分かる。「誰もが」だよ。今ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”に近いものだ。自分がファッション業界で何をしているのか、そもそも何者なのかが分からなくなっている。エディターに「元気?」と聞いてみると、彼らは「一週間で60ものショーを見るなんて無理」と答える。ライターは、「われわれはタクシーの中やショーとショーの合間に、マックを膝に置いて見たばかりのショーを消化する間もなくレビューを書いているんだ。こんなこといつまでも続けられるわけない。考える時間が必要なんだ」と言うよ。リテーラーは、「われわれはいつも大量に買い付けしてきた。以前は売り場に出て、服を見て回る時間もあったんだ。だが、今では売上高とショーを見る暇しかない」と嘆く。この業界で大事なのは、売上高とショーだけなのか?そんなことはないと思う。そしてわれわれデザイナーは変わったのか?昔は私たちの肩書はデザイナーだった。それが今はチーフ・クリエイティブ・ディレクターになった。なぜなら、私たちはクリエイティブであると当時にディレクターもこなさなければならないからだ。私たちの肩書は、「イメージ・メーカー」さ。私たちの仕事の大部分を占めるのはイメージになった。
デザイナーなら、FITやパーソンズのロイヤルカレッジ・オブ・アートなどのファッションスクールに通い、カットやボディーや革新や新しさについて学んでいる。それが私たちが教えられたことだ。私たちはコミュニケーションスクールに通ったわけじゃない。ファッションの学校に行ったんだ。ビジネスを学んだことはないし、コミュニケーションのコンセプトも持っていない。
ショーを見にくる人々や、インターネットでショーを見る人たちは、エンターテインメントを求めているのだろうか?そんな疑問が胸に湧く。それがファッションビジネスなのだろうか?別に批判しているわけじゃない。ただしみじみと考えているだけだ。現代社会では、何か意見を述べたいと思うなら、大声で主張しなければならない。穏やかに話すだけでは、生きていけないんだ。
[rel][item title="「私に関しては全く問題ない」ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next6" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」
ージョルジオ・アルマーニ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/3?r=next6" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/giorgio-armani.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「今後10年は再調整の時期であるべきだ」
ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next6" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
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ートム・ブラウン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/8?r=next6" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/thom-browne-mr-normal01.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「人々は今体験を求めている」
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ーラルフ・トレダノ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/10?r=next6" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/ralph-toledano011.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)
「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のクリエイティブ・ディレクターになったとき、とてつもないチャンスだと思った。僕自身のブランドを単に価格で定義されるのは嫌だったし、単なるニューヨークブランドと決めつけられるのも嫌だった。「バレンシアガ」をデザインするのは、異なる顧客にコレクションを披露して、彼らにどのように受け止められるかを見、どのような顧客が僕を受け入れてくれるかを見ることができる、すごいチャンスだと考えたんだ。同時期に「H&M」のオファーも来た。本当に素晴らしい3年間だったよ。多くの異なるレベルの人々と触れ合うことができた。そして今、ニューヨークに戻ってきて、自分がどこを目指したいのか、絶対的な自信を持ってフォーカスできるようになった。ショーシステムに限って話せば、今は、誰もがそれに挑戦しているんだと思う。どうしたら速攻で商品を用意できるか、このシステムの中でどうやって商品を出荷するか、どこまでこの集中力が続くのか?僕のブランドは、「バレンシアガ」やさらに大きなブランドの、直営店のみで販売し、サプライチェーンの一部を持っているようなところとは違う。彼らなら、今問題になっていることを変えるために、たくさんのことを指示できるだろう。この前、カレンダーを見ていて、一番ハードなデッドラインはどれだろう?って考えたんだ。それはショーなんだよ。それに関しては僕たちがコントロールできない。何が何でも、その日までにコレクションを準備しなければならない。どんと立つ鉄柱のような期日に向かって、僕たちは仕事を進めるんだ。
ごくまれだけど例外もある。すごく小さなブランドだったり、アズディン・アライア(Azzedine Alaia)のように完璧にファッションシステムの外にいたりね。それか「シャネル」や「ディオール」なら、資金もたっぷりあって、インフラも整っているから、業界全体を引き連れて好きな所でリゾートショーを開いたり、好きなようにデリバリーしたりできるだろう。だけど、僕たちにはそんな力はないから、システムに従うしかない。結局のところ、ファッションはビジネスで、消費者が最優先事項なんだ。だから、誰もがオムニチャネルに取り組み、ソーシャルメディアや自社媒体で消費者に直接呼びかけようとしているんだ。自身の小売チャネルを育てるのもその一環だよね。大切なのはジャーナリストじゃなくてバイヤーなんだよ。今、彼らのポジションが再評価されつつある。僕は確固たる意見とか答えを持っているわけじゃないけど、僕たちが常に話し合っているのは、ショーに誰を招待するかなんだ。
[rel][item title="「私に関しては全く問題ない」ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next7" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」
ージョルジオ・アルマーニ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/3?r=next7" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/giorgio-armani.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「今後10年は再調整の時期であるべきだ」
ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next7" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
ーマーク・ジェイコブス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/5?r=next7" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/cfda-designers-marc-jacobs.jpg" size="small" square=true][/rel] [rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
ーアルベール・エルバス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/6?r=next7" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/alber-elbaz-fg.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションワールドがすごく速く動いていることについて異論はない」
ートム・ブラウン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/8?r=next7" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/thom-browne-mr-normal01.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「人々は今体験を求めている」
ートミー・ヒルフィガー" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/9?r=next7" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/overheated02.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「燃え尽き症候群はどんな業界にもあること」
ーラルフ・トレダノ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/10?r=next7" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/ralph-toledano011.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
トム・ブラウン(Thom Browne)
一般的にファッションワールドがすごく速く動いていることについて異論はない。しかし、私は常に自分のやり方でやってきた。近年ではプレ・コレクションをスタートしたが、それは私にその準備が整ったからだ。私にとって、ファッションショーは顧客のためのものではなく、体験を生み出すことであり、感情を喚起し、刺激するためのものだ。[rel][item title="「私に関しては全く問題ない」
ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next8" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」
ージョルジオ・アルマーニ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/3?r=next8" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/giorgio-armani.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「今後10年は再調整の時期であるべきだ」
ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next8" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true][/rel] [rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
ーマーク・ジェイコブス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/5?r=next8" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/cfda-designers-marc-jacobs.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
ーアルベール・エルバス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/6?r=next8" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/alber-elbaz-fg.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションはビジネスで、消費者が最優先事項」
ーアレキサンダー・ワン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/7?r=next8" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/wang-2.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「人々は今体験を求めている」
ートミー・ヒルフィガー" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/9?r=next8" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/overheated02.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「燃え尽き症候群はどんな業界にもあること」
ーラルフ・トレダノ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/10?r=next8" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/ralph-toledano011.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)
ソーシャルメディアにおいてや、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)やケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)といったセレブリティーに夢中のミレニアル世代にとって、ファッションは注目の的だ。前回のショーで8億4500万以上ものインプレッション数を得た私たちの実績が、まさにその証明だ。そして翌日にはフェイスブックやインスタグラム、ツイッターに世界中から29万人の新しいフォロワーを獲得できた。こういうプレスは前例がない。まさにソーシャルメディアのおかげだ。ベラ・ハディッド(Bella Hadid)やヘイリー・ボールドウィン(Hailey Baldwin)らのモデルたちに、バックステージで起こっていることやセルフィー、お互いに撮り合ったりした画像などをツイッターやインスタグラムに上げさせたら、まったく違うレベルになった。ファッションショーは、楽しくて面白いもので、私たちはこれまでマーケティングやポジショニングのために活用してきたが、今みたいなことは初めてだ。私たちは、ソーシャルコンシェルジュのようにプログラムを融合してきた。ショーにツイッターの360度撮れるビデオ機能、ヘイロー(Halo)を使ったり、動画共有サービス、ヴァイン(Vine)のブースを出したり、ブロガーにショーに大勢来てもらって、数百万人の彼女たちのファンに発信してもらった。また、店頭でのバーチャルリアリティー体験もスタートした。私たちは過去5シーズン、ニューヨーク・ファッション・ウイークにおいてソーシャルメディアの話題を振りまいてきた。広告キャンペーンやメディアキャンペーンにお金を払ったからといってできることではない。私たちのブランドストーリーを語れるグローバルメディア・プラットフォームを実現し、ブランドを大いに宣伝してくれる。
ソーシャルメディアはエンターテインメントであり、私たちのショーは、今やまさに観客にユニークな体験をしてもらうためのものになっている。リアルタイムでライブストリームを見ている一般の人たちや学生にとってもね。
私はショーを一般の人にオープンにする考えが気に入っている。仕事をしているエディターたちを、一般向けの派手なイベントに巻き込まれている気持ちにさせないで行うにはどうしたらいいかはまだ分からないが、オープンにするというアイデアが好きだ。人々にチケットを求めて電話やメールをしてきてほしいな。一般に公開できれば、社会現象になると思う。チケットを売ったら、多分そのお金から寄付をするよ。もうけるためにやるものにはしない。とにかくアイデアが好きだ。エンターテインメントであり、体験だ。人々は今体験を求めている。
両方の観客を得たいんだ。どうやって両方を得るか考えなくちゃならない。なぜなら、ものすごい費用がかかるだろうからね。現状でも、すごく高額だけど、エディターやバイヤー、インフルエンサーのためだけのものになっている。もし一般にショーを公開するとして、費用を倍にしないためにはどうしたらいいんだろう?
幾つかの商品は、ショーが終わったらすぐにオンラインで買えるようにしている。この商品数を増やしていきたい。なぜなら、非常によく売れているから。消費者はもう待ちたくないんだ。ランウエイで見て欲しいものは、その時に欲しい。即物的だし、若い人については特にね。
今、ソーシャルメディアの世界とセレブリティーが熱い。若い人たちが引きつけられているからね。ファッションやエンターテインメント、音楽、フェスが好きな人たちは、こうしたポップカルチャーの要素がある“コト”が好きだ。私はショーをよりデモクラティックなものにしたい。なぜなら、外にフォロワーがたくさんいて、彼らは参加したがっているからね。
ライブストリーミングは、人々にショーを見せられる最初のステップだ。私たちはショーの後に8億4500万ものインプレッション数を得た。まさにソーシャルメディアとブロガーのおかげだ。フェイスブックには29万人のフォロワーを得た。信じられないことだ。強力な数字だよ。売り上げに反映するかどうかは、まだ分からないけどね。
[rel][item title="「私に関しては全く問題ない」ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next9" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」
ージョルジオ・アルマーニ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/3?r=next9" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/giorgio-armani.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「今後10年は再調整の時期であるべきだ」
ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next9" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
ーマーク・ジェイコブス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/5?r=next9" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/cfda-designers-marc-jacobs.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
ーアルベール・エルバス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/6?r=next9" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/alber-elbaz-fg.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションはビジネスで、消費者が最優先事項」
ーアレキサンダー・ワン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/7?r=next9" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/wang-2.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションワールドがすごく速く動いていることについて異論はない」
ートム・ブラウン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/8?r=next9" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/thom-browne-mr-normal01.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「燃え尽き症候群はどんな業界にもあること」
ーラルフ・トレダノ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/10?r=next9" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/ralph-toledano011.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
ラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)
この20年間でファッション業界は大きく変化してきた。かつては職人であるデザイナーがウエアを作り、卸を通じてディストリビューションをしてきたが、今は巨大なグローバルブランドが直営店を通じてより幅広いレンジの商品を販売する。しかし、変わらない部分もある。プレコレクションは昔からあった。ただ、ショーに組み込まれていたので、プレスには発表されていなかった。また、15年前のパリ・ファッション・ウイークのスケジュールを見てみたが、現在と同じく90ブランドだった。数は増えてはいないんだ。ニューヨークは増えたが、ミラノは減っている。これが現実だ。
もちろん、私たちがショーを発表するタイミングと、顧客がそれを見るタイミングにはいくぶんかの差がある。一方、顧客は非常に賢くなっており、その差について知っている。たとえ私たちが商品を出荷する際に見せたいと思ったとしても、やはり数カ月前にプレスや顧客に見せることになってしまうだろう。4カ月とか5カ月ショーを遅らせたというデザイナーを私は知らない。私たちは時代に合わせ、そして将来に目を向けるべきだ。
燃え尽き症候群はどんな業界にもあることだ。私の意見では、それが起こらないようにするのはマネジメントの責任だ。ショーが問題なのではないと思う。むしろ、デザインチームにとっては当然の見返りだ。確かに競争は激化し、プレッシャーは増えている。しかし、それはファッション業界に限ったことではない。皆をハッピーにするのが、マネジメントの仕事だ。
ファッションショーは、クリエイティブ面においても、コミュニケーションにおいても、プレスと消費者の対話においても、販売する側と顧客の対話においても、非常に重要なものだ。私はショーの後にいろいろな決断を下す。なぜならショーを見ることで強みと弱みが非常によく分かるからだ。誰が作ったか分からないシステムのせいにはできない。
2つの責任がある。ひとつは、要望に対処しながら、デザイナーを守るマネジメントの責任。もうひとつはマーケットの需要に合うものを提供し、競争力あるブランドに保つデザイナーの責任。これは明らかにマネジメントの手法だ。
[rel][item title="「私に関しては全く問題ない」ーカール・ラガーフェルド" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/2?r=next10" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/karl-lagerfeld.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションは、コミュニケーションという巨大舞台の主演俳優になった」
ージョルジオ・アルマーニ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/3?r=next10" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/giorgio-armani.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「今後10年は再調整の時期であるべきだ」
ーポール・スミス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/4?r=next10" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/paul-smith013.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ストレスや障害があっても、やっぱり好きなんだ」
ーマーク・ジェイコブス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/5?r=next10" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/cfda-designers-marc-jacobs.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッション業界で起きていることは“、疲弊”ではなく“混乱”」
ーアルベール・エルバス" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/6?r=next10" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/alber-elbaz-fg.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「ファッションはビジネスで、消費者が最優先事項」
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ートム・ブラウン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/8?r=next10" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/thom-browne-mr-normal01.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel] [rel][item title="「人々は今体験を求めている」
ートミー・ヒルフィガー" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/designer/2016-01-02/11271/9?r=next10" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/overheated02.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]