
創業85周年を迎えた「コーチ(COACH)」が、ニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中に2027年春夏コレクションを発表した。
ゲストの多くが「コーチ」のバッグを携えて来場するなど、ブランドを象徴するレザーアイテムはすっかりおなじみの存在だが、今季はバッグだけでなく、装いにもレザーをさらりと取り入れる人々が目立った。レザージャケットはもちろん、ショーツやスカートといったアイテムで全身をまとめても重たく見せず、あくまで自然体。レザーを日常着として取り入れた、肩の力の抜けた大人のスタイルが印象的だった。
その一方で存在感を放っていたのが、クリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)が近年提案してきた、どこか“愛着”を感じさせるプレッピースタイルだ。着古したような風合いに、カレッジやスポーツ、チェック柄、ビンテージの要素を重ね、まるで長く大切に着続けてきたかのようなたたずまいに仕上げる。アップサイクルや環境に配慮した素材使いを通して、受け継がれていくものの価値を新たなラグジュアリーとして提示してきた「コーチ」らしい感覚が、来場者の着こなしにも色濃く表れていた。