
「WWDJAPAN」でもM&Aや資本参画にまつわるニュースの中で、PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド。投資家から集めた資金で主には未公開株を取得し、経営に関与して企業価値を高めた上で売却する投資ファンドを指す)に言及する場面が増えている。国内のM&A案件にPEファンドが関与する割合はアメリカのそれを超えたとも言われ、日本でも新しい会社が次々誕生している。果たしてPEファンドは、ファッション&ビューティ企業の良き伴走者となるのだろうか?(この記事は「WWDJAPAN」2026年8月31日号からの抜粋です)
マッシュホールディングスを2022年に買収した投資会社のベインキャピタル(こちらの記事参照)によると、25年にPEファンドが手掛けた日本国内のM&A案件は149件、動いた金額は前年比2割増の約4兆8000億円だった。PEファンドがサポートする経営陣による自社買収(MBO)が増えているほか、カーブアウト(事業の切り出し)やセカンダリー(ファンドからファンドへの事業譲渡)も活発だ。ファッション&ビューティ業界においても、MBOと言えば、マンダムは株式の非公開化を実現するスポンサー兼企業価値向上を支援するパートナーとしてCVCキャピタル・パートナーズを選択。このCVCキャピタル・パートナーズは、資生堂がカーブアウトした「ツバキ(TSUBAKI)」や「フィーノ(FINO)」「ウーノ(UNO)」などを手掛けるファイントゥデイを21年に傘下に収めて事業成長に導いたのちに今年、ベインキャピタルに譲渡するセカンダリーを行った。ファッションやビューティの世界でも、PEファンドがビジネスの重大な局面に参画・関与する事例が相次いでいる。
PE案件の数と取引額の推移
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