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エスティ ローダー、「トゥー フェイスド」など3ブランドの売却見送り ブランド再建を本格化

エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)は、「トゥー フェイスド(TOO FACED)」「スマッシュボックス(SMASHBOX)」「ドクタージャルト(DR.JART+)」の3ブランドを売却せず、引き続きグループ内で保有する方針を決めた。ブランドごとに異なる事業モデルを採用し、成長戦略を推進する方針だ。米「WWD」が入手した社内文書で明らかになった。ELCは文書の内容を認めたが、それ以上のコメントは控えている。

ブランドごとの成長戦略へ

ELCはこれまで、3ブランドの売却を正式に認めたことはなかったものの、ポートフォリオ見直しのためにアドバイザーを起用したことは公表しており、複数の関係者は3ブランドが売却対象になっていると証言していた。しかし米「WWD」が入手した文書によると、同社は3ブランドを引き続き保有し、それぞれのブランド価値を高める施策を進める。また、スキンケアブランド「オリジンズ(ORIGINS)」についても同様にブランド価値向上に向けた戦略を実施する。

ステファン・ド・ラ・ファヴリー(Stephane de La Faverie)社長兼最高経営責任者(CEO)は社内文書の中で、「この1年間、ポートフォリオ全体を包括的に見直すため、アドバイザーを起用したことを伝てきた。一部ブランドについては社内外を含むさまざまな戦略的選択肢を検討した。その中で、ブランドごとに強みや消費者ポジショニング、競争環境、成長機会が異なることが明確になった。それぞれに適した事業モデルを採用することで、イノベーションを加速し、消費者とのつながりを強化し、長期的な成長を実現する」と説明した。さらに、「成功しているインディーズビューティブランドのスピード感、機動力、起業家精神を取り入れ、事業運営を進化させる」としている。

デシエムとの連携や組織再編を推進

新たな戦略では、「オリジンズ」はグループ傘下のデシエム(DECIEM)の運営下に置き、「オーディナリー(THE ORDINARY)」の成長を支えたインキュベーションモデルを活用する。メイクアップブランド「トゥー フェイスド」は、これまでのカリフォルニア拠点からニューヨークのメイクアップ事業クラスターへ運営を移管し、Z世代を主なターゲットに据える。

「ドクタージャルト」は韓国本社体制を維持しながら、重点カテゴリーと重点地域への投資を強化する。社内文書では「よりスリムで機動力の高い組織体制によって、イノベーションを加速し、変化する消費者ニーズに迅速に対応できる」と説明している。一方、「スマッシュボックス」はロサンゼルスを拠点に事業を継続するが、組織を大幅にスリム化する。米「WWD」によると、一連の再編に伴い各ブランドで人員削減を実施する見通しだが、削減規模は明らかにしていない。

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