ファッション

ドームと関東学院大学が包括的提携 スポーツの発信力で教育環境を向上

 「アンダーアーマー」の日本総代理店であるドームは、横浜の関東学院大学をはじめとする関東学院各校(こども園や中学、高校までを含む)とスポーツ分野を軸にした5年間のパートナーシップ契約を締結した。ドームが提唱する"アカデミック・インフラストラクチャープロジェクト(AIP)"を始動する。AIPは、大学スポーツを産業化し、その収益を施設、研究開発、教授の給与増額など、教育環境を高めるために投資することで、意欲の高い教授や学生を集めるなど、好循環を生み出すプロジェクトだ。スポーツを通じた人材教育、イベントなどを通じた社会貢献、自立的運営による持続可能なカレッジスポーツモデルの構築、トレーニングやチーム運営の高度化による競技水準の向上の4つを目標に掲げる。まずは野球部、ラグビー部、陸上部を「アンダーアーマー」製の新ユニホームに刷新した。これまでデザインやカラーに統一性がなかったユニホームをオリーブグリーンに統一し、"K"のエンブレムで学内全体の一体感を表現する。今後は他の運動部のユニホームを段階的に刷新していく他、エンブレムを使用したTシャツやポロシャツも作る予定だ。

 ドームの安田秀一・社長は、「アメリカの大学は早くからスポーツを教育の一環として取り入れ、それをマネタイズ(収益化)している。学校機関とはいえ経営は不可欠なので、アメリカのモデルを模してどこかと手を組みたいと思っていたところ、ぴったりのタイミングで関東学院から連絡があり、瞬く間に契約するまでに至った」と話す。実際に交渉した関東学院の小山嚴也・副学長は「オハイオ州立大学は10万人規模のスタジアムを有しており、フットボールの試合前は街中がざわつくほど地域に根差している。日本でもどうにかならないかと思っていた矢先、安田社長と話す機会があった。ドームは大学教育について真剣に考えていたのが契約の決め手だった」と語る。今後については「スポーツのもつ発信力を生かして、教育の要素を絡めたイベントや、世界的な技術を誇るメッキの技術をアピールし、大学のブランディングに生かしていきたい」と話した。

 大学とスポーツメーカーは、2011年にミズノと関西大学、13年にアディダス ジャパンと青山学院大学、今年3月にはアシックスと早稲田大学がそれぞれ提携している。

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